「ラメ定数」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
35行目: 35行目:
|-
|-
! <math>E, \gamma</math>
! <math>E, \gamma</math>
| <math>E</math> || <math>\gamma</math> || <math>\dfrac{E}{3(1-2\gamma)}</math> || <math>\dfrac{E}{3(1+\gamma)}</math> || <math>\dfrac{E\gamma}{(1+\gamma)(1-2\gamma)}</math>
| <math>E</math> || <math>\gamma</math> || <math>\dfrac{E}{3(1-2\gamma)}</math> || <math>\dfrac{E}{2(1+\gamma)}</math> || <math>\dfrac{E\gamma}{(1+\gamma)(1-2\gamma)}</math>
|-
|-
! <math>E, \kappa</math>
! <math>E, \kappa</math>

2011年12月27日 (火) 07:52時点における版

ラメ定数(ラメていすう、: Lamé's constantsラメ乗数)とは、 線形弾性論の基礎式で用いられる定数。

弾性係数の一つで、応力の変化を与えたとき、弾性体の軸方向、剪断方向への変化のしやすさを表す。

概要

線形弾性論においてフックの法則は、ラメ定数を用いて次のように表される。

ここで、応力ひずみを表す。

ラメの第一定数という。 と違い、物理的な意味はない。 が必ず正の値でなくてはならないのに対して、は原理的には負の値をとることもできる。 しかし、殆どの物質においてはも正の値をとる。

ラメの第二定数という。 剛性率ともいい、と表記される。

これら二つの定数を用いて均質等方線形弾性体の他の弾性係数、ヤング率ポアソン比体積弾性率を記述することができる。

ラメ定数という名称はフランスの数学者ガブリエル・ラメに因む。

弾性係数の相関関係

二つのラメ定数とヤング率、ポアソン比、体積弾性率の五つの弾性係数はそれぞれ、 二つを用いて残りの三つを表すことができる。 その関係を下に示す。

弾性係数の相関関係

参考文献

  • 進藤裕英『線形弾性論の基礎』コロナ社、2002年3月。ISBN 4-339-04564-0 
  • Carl Peason (1959). THEORETICAL ELASTICITY. Harvard University Press 


関連項目