「ベルンハルト・ラング」の版間の差分
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'''ベルンハルト・ラング'''('''Bernhard Lang''', [[1957年]][[2月24日]] - )は、[[オーストリア]]の[[現代音楽]]の[[作曲家]]。 |
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== 略歴 == |
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[[リンツ]]生まれ。同地のブルックナー音楽学校を卒業した後、1977年以降はもっぱら[[ジャズ]]のグループで働いていたが、現代音楽の領域に1980年代後半から参入している。名声が確立したのは、1990年代に[[ターンテーブル]]を用いる事が増えてからになる。 |
[[リンツ]]生まれ。同地のブルックナー音楽学校を卒業した後、1977年以降はもっぱら[[ジャズ]]のグループで働いていたが、現代音楽の領域に1980年代後半から参入している。名声が確立したのは、1990年代に[[ターンテーブル]]を用いる事が増えてからになる。 |
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== 作風 == |
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脈絡のない数十にもおよぶ断片を一つずつ丁寧に反復してゆく手法で作曲している。実際に “DW8 für Orchester und 2 Turntablisten”(2003年の[[ドナウエッシンゲン音楽祭]]で初演)では「皿回し」の持続単位への[[オーケストラ]]による同期が、執拗に展開される。断片同士に関連が全くないことも多く、多くは直感で選択している。反復の回数すらアルファベットの文字を数字に置き換えているだけなど、楽曲の進行に不可欠なシンタックスは一切放棄されているのも特徴である。 |
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断片は彼が関わったジャズに起因するものも少なくないが、圧倒的に多くを占めるのは同音の反復であり、楽器数の少ない “Differenz/Wiederholung 3”(「差異と反復」、タイトルは[[ジル・ドゥルーズ]]の著書より)ではそれらが緊密な印象をかもし出している。 |
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[[ダルムシュタット夏季現代音楽講習会]]にも2002年に招かれており、講師をつとめた。2007年の[[ドナウエッシンゲン音楽祭]]からの委嘱には、ラッパーを起用している。同年10月には音楽劇 ''Der Alte vom Berge''の上演が予定されるなど、活動は拡大 |
[[ダルムシュタット夏季現代音楽講習会]]にも2002年に招かれており、講師をつとめた。2007年の[[ドナウエッシンゲン音楽祭]]からの委嘱には、ラッパーを起用している。同年10月には音楽劇 ''Der Alte vom Berge''の上演が予定されるなど、活動は拡大している。21世紀に入ってから、[[コンパクトディスク|CD]]リリースが多い。 |
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他にerikmというDJとユニットを組み、ターンテーブル以外にもビデオなどの技術を用いたミクストメディア作品、[[クルド]]人歌手などの異文化も積極的に取り込んだ作品を発表している。自作以外にも[[エドガー・ヴァレーズ]]、[[ジャチント・シェルシ]]、[[ジェラール・グリゼー]]など、現代音楽の世界では古典的・標準的となったこれらマスターピースのライブ演奏をその場でターンテーブルやサンプラーを用いて大胆にリミックスするなど |
他にerikmというDJとユニットを組み、ターンテーブル以外にもビデオなどの技術を用いたミクストメディア作品、[[クルド]]人歌手などの異文化も積極的に取り込んだ作品を発表している。自作以外にも[[エドガー・ヴァレーズ]]、[[ジャチント・シェルシ]]、[[ジェラール・グリゼー]]など、現代音楽の世界では古典的・標準的となったこれらマスターピースのライブ演奏をその場でターンテーブルやサンプラーを用いて大胆にリミックスするなどしている。(参考リンク[http://www.ensembleinter.com/hors-pistes/horspistes.swf]) |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2011年9月25日 (日) 10:48時点における版
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
ベルンハルト・ラング(Bernhard Lang, 1957年2月24日 - )は、オーストリアの現代音楽の作曲家。
略歴
リンツ生まれ。同地のブルックナー音楽学校を卒業した後、1977年以降はもっぱらジャズのグループで働いていたが、現代音楽の領域に1980年代後半から参入している。名声が確立したのは、1990年代にターンテーブルを用いる事が増えてからになる。
作風
脈絡のない数十にもおよぶ断片を一つずつ丁寧に反復してゆく手法で作曲している。実際に “DW8 für Orchester und 2 Turntablisten”(2003年のドナウエッシンゲン音楽祭で初演)では「皿回し」の持続単位へのオーケストラによる同期が、執拗に展開される。断片同士に関連が全くないことも多く、多くは直感で選択している。反復の回数すらアルファベットの文字を数字に置き換えているだけなど、楽曲の進行に不可欠なシンタックスは一切放棄されているのも特徴である。
断片は彼が関わったジャズに起因するものも少なくないが、圧倒的に多くを占めるのは同音の反復であり、楽器数の少ない “Differenz/Wiederholung 3”(「差異と反復」、タイトルはジル・ドゥルーズの著書より)ではそれらが緊密な印象をかもし出している。
ダルムシュタット夏季現代音楽講習会にも2002年に招かれており、講師をつとめた。2007年のドナウエッシンゲン音楽祭からの委嘱には、ラッパーを起用している。同年10月には音楽劇 Der Alte vom Bergeの上演が予定されるなど、活動は拡大している。21世紀に入ってから、CDリリースが多い。
他にerikmというDJとユニットを組み、ターンテーブル以外にもビデオなどの技術を用いたミクストメディア作品、クルド人歌手などの異文化も積極的に取り込んだ作品を発表している。自作以外にもエドガー・ヴァレーズ、ジャチント・シェルシ、ジェラール・グリゼーなど、現代音楽の世界では古典的・標準的となったこれらマスターピースのライブ演奏をその場でターンテーブルやサンプラーを用いて大胆にリミックスするなどしている。(参考リンク[1])