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:[[ガンダムシリーズ]]に登場する[[スペースコロニー]]や一部の小惑星は核パルスエンジンを搭載している。 |
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==関連項目== |
==関連項目== |
2010年11月8日 (月) 04:40時点における版
原子力推進(げんしりょくすいしん)とは、原子核分裂や原子核融合のエネルギーを動力源とする推進方法のこと。本項では、ロケットエンジンの推進方法としての原子力推進を扱う。以下の様々なタイプの原子力推進が宇宙船のために考案されている。
原子力推進の種類
- 熱核ロケット (Nuclear thermal rocket)
- 核分裂炉又は核融合炉が放出する高熱により推進剤(通常は水素)を加熱、ノズルから噴出して推進する方式。熱核ジェットともいわれる。宇宙開発競争の最中、米ソ両国によりサターンロケット(NERVA計画)やN-1ロケットへの搭載を目指して研究が行われたが、実用化にはいたっていない。旧ソビエトではRD-0410がセミパラチンスク実験場で試験が行われた。現段階において技術的に実現可能であり、高い推力と比推力を両立できるという利点があるため、将来の有人探査の有望株とされている。2003年にプロメテウス計画で試験されたが2005年に中止された。
- 核パルス推進 (Nuclear pulse propulsion)
- ロケット後方で核爆発を繰り返し発生させ、その衝撃で推進する方式。オリオン計画やダイダロス計画で研究が行われた。小型原爆を使用する場合は核分裂パルス推進、小型水爆を使用する場合は核融合パルス推進ともいう。
- 原子力電気推進 (Nuclear electric propulsion)
- エネルギー源として原子力発電を使用し、実際の推進手段としては電気推進を用いる方式。2003年にプロメテウス計画で試験されたが2005年に中止された。
- 核融合ロケット (Fusion rocket)
- エネルギー源として核融合を使用する方式の総称。推進手段は電気推進や核パルス推進となる。
- バサード・ラムジェット (Bussard ramjet)
- 核融合ロケットの燃料として星間物質の水素を使用する方式。直径数kmもの巨大な集積装置(ラムスクープ)で水素を集める。
原子力推進の登場する作品
- 「2001年宇宙の旅」
- 映画「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号は原子炉をエネルギー源としたプラズマ駆動である。アーサー・C・クラークの小説版によると推進剤は出力では液体水素が理想だが沸点が高くタンクからの流出ロスが少ないという理由で液体アンモニアが用いられている。原案段階では下記の「核パルス推進」が採用される予定だったが、核兵器に対する世論が激しさを増していたため、変更されたという(また情景があまりにも滑稽な上、キューブリックの前作「博士の異常な愛情」の通り、彼が水爆を本気で愛するようになったのではないか?という噂を懸念した)。
- 「ディープ・インパクト (映画)」
- 映画「ディープ・インパクト」に登場するアメリカとロシアが共同で開発した大型宇宙船「メサイア」が実験的な原子力推進システムを搭載しているという設定になっている。劇中でも「オライオン計画」に関する台詞が見られる。
- 「マクロスシリーズ」
- マクロスシリーズに登場する可変戦闘機は熱核反応タービンエンジンを搭載し、大気圏内外での飛行を可能にしている。
- 「ガンダムシリーズ」
- ガンダムシリーズに登場するスペースコロニーや一部の小惑星は核パルスエンジンを搭載している。