「ヴェントゥス (キングダム ハーツ)」の版間の差分

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'''ヴェントゥス'''(''Ventus'')は、[[コンピュータゲーム]]『[[キングダム ハーツ シリーズ]]』に登場するキャラクター。声優は[[内山昂輝]]が務める。
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2010年2月27日 (土) 10:16時点における版

ヴェントゥスVentus)は、コンピュータゲームキングダム ハーツ シリーズ』に登場するキャラクター。声優は内山昂輝が務める。

設定

キングダム ハーツ バース バイ スリープ』に登場する、マスター・エラクゥスの三人の弟子のうち一人で、愛称は「ヴェン」。

純粋かつ明快な性格で、目に映るもの全てに興味を示す。キーブレード使いとしてはまだ未熟だが、マスターを目指して、親友であるテラアクアと共に修行に励む。

伝記


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


キングダム ハーツ バース バイ スリープ

夜、奇妙な夢を見て目覚めた少年・ヴェントゥス。部屋の窓から、流れ星を見つけて、山の山頂で眺めていると、そこに親友である、アクア・テラと会い、三人で和やかな会話をしていると、アクアが「つながりのお守り」を、それぞれ三人分手渡す。離れ離れになっても、まためぐり合う。絆のお守りを手にした彼らは、後日行われる、キーブレードマスター承認試験に向けて、最終調整をして夜を過ごす。

キーブレード使いとしてまだ未熟なヴェンは、試験を受けることは出来ないが、テラとアクアが、マスターになる瞬間を心待ちにしていた彼は、二人の試験を見守る。途中に起きたトラブルも、三人で一緒に解決し、無事に試験を終えた。だが、その結果は、アクアのみマスター承認という結果だった。

試験の後、自分の部屋でくつろいでいると、突如仮面をかぶった謎の少年が現れる。その少年は「テラがテラでなくなる」という不吉な言葉を残す。その言葉に不安を抱いたヴェンは、すぐさまテラの元へ向かうが「心配無い」と諭され、旅立ってしまう。するとヴェンは、後を追う様に鎧をまとい、異空の回廊へ飛び込んだ。

初めての外の世界に、胸を躍らせながら旅をしていく中で、テラに関する不吉な情報が、彼の耳の中に次々と入り込む。旅の途中、仮面の少年と出くわしたヴェンは、少年を追って言葉の意味を問い詰める。言葉通りの意味だという少年は、キーブレードを呼び出して、ヴェンに襲い掛かる。その力は、ヴェンの遥か上の実力で、全く歯が立たない。だが、突如現れたミッキーに助けられ、辛くも退けた。世界の異変を知り、無断で飛び出したミッキーに、自分を重ねながら話していると、彼が持っていた「星のカケラ」が突如光りだして、光の都・レイディアントガーデンに飛ばされる。

光の都で、ミッキーの姿を見たヴェンは、彼を追っていると、巨大なアンヴァースが出現。目標を変えてアンヴァースを追っていると、そこでテラとアクアと再会。三人で協力して撃退した後、彼らに和やかなムードが流れる。その和やかなムードが、アクアの発言によって壊され、テラはその場を立ち去ってしまう。同時に、アクアの言葉にショックを受けたヴェンも、テラを追ってその場を立ち去る。なんとかテラに会えたヴェンだったが、去り際に残した言葉に不安を抱き、アクアの元へ戻るが彼女もすぐに旅立ってしまう。ただ一人残ったヴェンは、リア・アイザという二人の少年との出会いを通じて、新たな「友達」を探す旅をすることに。

旅先で英雄を目指す神の子・ヘラクレスと孤高の戦士・ザックスや、テラとアクアの名を知っている生き物・試作品626号ら、新たな友を築いていく。そして「ネバーランド」という世界で自分達だけの宝物を探している、ピーター・パンと仲間達に出会い、その宝箱にかつてテラから託された木剣を入れてまた会いに来る事を約束する。そして、ピーターの相棒であるティンカー・ベルが拾ったという「星のカケラ」を見たヴェンは、ミッキーに返すために預かると、カケラは再び光りだし、ヴェンをあらぬ方向へと飛ばす。

たどり着いた先は、イェン・シッドという魔法使いが住む「不思議な塔」だった。イェン・シッドがミッキーの行方を調べていると、そこには瀕死の重傷を負ったミッキーの姿が浮かび上がる。心配するドナルド・グーフィーの代わりにヴェンは仮面の少年と戦ったあの謎の荒野へと向かう。

ミッキーを助けるために荒野に降り立ったヴェンの前に、マスター承認試験の際に在席していたマスター・ゼアノートが現れる。その時、ヴェンの頭に激痛が走り、頭の中に映像が流れ込む。それは、かつて失っていた過去の記憶、ゼアノートの弟子であった頃の記憶だった。そして、ゼアノートがヴェンを弟子に迎え入れた理由を語りだす。それは、χ(キー)ブレードの創造…終局の名を冠する究極の「鍵」の創造だった。さらにゼアノートは、エラクゥスに真実を問い詰めろと彼をミッキーもろとも異空の回廊へ飛ばす。

自分の過去を全て思い出したヴェンは「旅立ちの地」へと戻る。帰郷を喜ぶエラクゥスに対して、ヴェンは今まで自分を外の世界に出そうとしなかったのは、χブレードの誕生が怖かったから、それを防ぐために自分を世界に閉じ込めようとしていたのではと、自分の思いをエラクゥスへと全てぶつけた。その言葉にゼアノートの真の目的を悟ったエラクゥスは、過ちを償おうとヴェンを封印する為に襲い掛かる。そこにテラが現れ、間一髪のところを助けられる。そしてテラはヴェンを異空の回廊へ飛ばし、ただ一人エラクゥスを止めるためにその場に残る。

小さな島がある世界に飛ばされたヴェンは、そこでゼアノートが取り出した自らの闇であり、純粋な闇の存在である少年・ヴァニタスと再び対峙する。ヴェンと融合し、χブレードを作りだそうとするヴァニタスに対し、それを拒否するヴェン。するとヴァニタスは戦う理由を作ろうと、テラとアクアの最期を見届けるため、キーブレード墓場へ来いと誘う。ヴェンは「つながりのお守り」を手に全てを終らせるため、キーブレード墓場へ向かった。

先に降り立っていたテラとアクアに自らの真相を全て打ち明ける。それでもヴェンを守ろうとする二人に対し、ヴェンは静かに頼みだす「俺を…消してくれ」と。そこに、ゼアノートとヴァニタスが現れ、「χブレードを手に入れる」と高らかに宣言する。

やがて、鎧を身にまとった彼ら三人とゼアノートとの熾烈な戦いが繰り広げられる。無数のキーブレードに乗りながら、アクア、ヴェントゥスを追い詰めるヴァニタス。彼の猛攻を退けながら、ゼアノートに不意打ちを仕掛けるヴェンだったが、ことごとく見破られテラの目の前で凍らされてしまう。そのまま、奈落へ落とされたヴェンをアクアが間一髪で受け止める。アクアが空を見上げると、そこには巨大なキングダムハーツが出現していた。

空を見つめる二人の前にブライグという男が現れる。テラの前で二人を始末すれば、テラは闇に堕ちる。そんなブライグの言葉に怒りをあらわにするヴェンとアクア。動けないヴェンの代わりにアクアがブライグを退けるが、その時ヴァニタスがアクアに不意打ちを仕掛け、彼女は気を失ってしまう。その光景を目にしたヴェンはアクアを守るため、自力で全身の凍結を打ち破り、ヴァニタスを追い詰め、彼を退ける。だが、それはゼアノートの思惑通りであった。ヴェンはヴァニタスの感情の一部がアンヴァースとなって暴れていたこと、それを世界にばらまき、テラ達の旅の目的を意図的に作っていた事を知る。そして、ヴァニタスを打ち負かしたことで融合が始まり、ヴェンは強大な光に飲まれてしまう。

ヴェンが目を覚ますと、ステンドグラスのような足場が広がる幻想的な場所・・・そこは自身の心の中だった。そこに現れる、χブレードを持ったヴァニタス。その剣先は欠けており、融合は不完全な状態であった。χブレードの完全なる誕生を目論むヴァニタスに対し、ヴェンはχブレードを破壊しようとする。それはすなわち、自らの心の崩壊を意味するが、テラとアクアを守るため、友との絆を守るため、戦いを挑むヴェン。戦いは熾烈を増し、ステンドグラスが砕け散る。ヴェンは暗闇の中、渾身の攻撃をヴァニタスに叩きこむ。ついにχブレードを破壊したヴェンは、消滅したヴァニタスの後を追うように自らも穏やかな笑みを浮かべながら光へと変わり、暗闇の中へ眠りについた…。

Birth by Sleep - LAST EPISODE

キーブレード墓場で繰り広げられた激戦の後、ヴェントゥスの体はアクアと共に異空の回廊を漂っていた。その二人をミッキーは「星のカケラ」を使ってイェン・シッドの元へ送った。そして、目覚めたアクアは行方不明になったテラを探すため、ヴェンの体を抱え一人旅立つ。その時、かすかなヴェンの意識がアクアを荒れ果てた故郷へと導いた。

アクアはマスター・エラクゥスが遺した言葉通り、故郷の鍵穴をエラクゥスのキーブレードで閉じ、訪れた者すべてを忘却の彼方へ誘う『忘却の城』へと作り変えた。その中の「目覚めの部屋」にヴェンを座らせ、テラを連れて起こしに来ると約束したアクアは、テラの導きに応えて旅立つ。

「目覚めの部屋」で眠りにつくヴェンに幼い少年の声が語りかける。ヴェンの心は、その少年の心に出会った。それは、どこか懐かしくて、暖かい少年の心。激戦により、心が傷ついていたヴェンはその傷を癒すため、少年の心と再び同化するのであった…。

過去

かつてゼアノートの弟子で、彼の元で修行をしていたヴェントゥス。そんな彼はある日、荒れ果てた荒野で大勢のモンスター(ネオシャドウ)に囲まれていた。ゼアノートは、彼が抱く恐怖の感情を強大な闇の力にするため、あえてヴェントゥスを窮地に追い込んでいた。だが、最後まで闇の力を使うことなく、ヴェントゥスは、モンスターになす術なく倒されてしまう。

業を煮やしたゼアノートは、キーブレードでヴェントゥスの心の闇を抜き取り、純粋な闇の存在・ヴァニタスを生み出す。これは、χブレードを作る条件である、純粋な光と闇の心を、均等な力でぶつけさせるためであり、ヴェントゥスを純粋な光の存在として育てるためだったが、予想以上にヴァニタスの闇が大きく、ヴェントゥスの心は消滅寸前だった。

そんな彼をせめて安らかな場所で眠らせるため、小さな島がある世界(デスティニーアイランド)へと連れていく。立ち去ろうとするゼアノート。一方、ヴェントゥスは心の中で、ある存在に語りかけられる。その声は、欠けている心を自分の心と結ぶ事で、心を癒す提案を持ちかける。そしてヴェントゥスは、心を繋ぎ、再生することに成功。それに応じてヴェントゥスは、無意識に手を掲げ、キーブレードを発現させる。

光の心はまだ消えていないと確認したゼアノートは、兄弟弟子でもあるマスター・エラクゥスの元へヴェントゥスを預ける。その際、記憶を失っていた彼はエラクゥスの元で修行を積んでいた弟子、テラ・アクアと出会う。だが、まだ意識が完全に回復していなかった彼は、テラとアクアの質問にまともに答える事が出来ず、混乱して再び昏睡状態に陥ってしまう。

彼の眠りは長期間に渡っていたが、ある日ようやく目覚め、改めてエラクゥスの元で修行をする事になった。ぼんやりとしたまま修行をしていたヴェントゥスは、テラとアクアから一緒にキーブレードマスターを目指す約束を結び、テラは自身が持っていた木剣をヴェントゥスに託す。この出来事がきっかけで、ヴェンは二人と友としての絆を築いていく。

能力

『BbS』の三人の主人公の中で、素早い連続攻撃を生かした、手数の多さが特徴である、スピード・コンボタイプの戦闘が得意なキーブレード使い。

他の二人に比べると、攻撃力・体力は若干低いが、動きもかなり身軽なため、動かしやすく、今までのシリーズで例えるなら、ソラに一番近いプレイ感覚(物語の展開も、彼の冒険に似ている)。

デッキコマンド

『BbS』において、重要なシステム。

アタックコマンド

トレジャー・ウインド・スパークレイド
シリーズお馴染みの技「ストライクレイド」の派生版。トレジャーは、倒さなくても、敵のドロップアイテムを手に入れることが出来る。ウインドは、敵に当てた後、縦横無尽に飛び回り、スパークは、複数の光となって散らばり、広範囲攻撃が可能に。だだその分、隙も大きい。
ラストアルカナム
シリーズお馴染み、ソラも使う技。タイミングはシビアだが、上手くいけば、大ダメージを与えられる。
トルネドストライク
ストライク系の、ヴェン専用の技。ボタン入力で、さらに広範囲に攻撃ができる。
タイムスプライサー
時間を止めて、敵に怒涛の連続攻撃を与える技。大勢の時も、一対一の状況でも使える、かなり万能な技。アクアも使用できる。
ホーリーライズ
力を溜めて、複数の光の柱で強力な広範囲攻撃を仕掛ける大技で、回復のオマケ付き。
ダークスプライサー
ラスボス戦のヴァニタスとのD-Link中に使用可能。瞬間移動しながら連続攻撃をする。瞬間移動の軌跡が美しい。タイムスプライサーと技が似ている。なお、Lv,1で固定のため、3連続までしか攻撃を繰り出せない。
ダークスパイラル
ラスボス戦のヴァニタスとのD-Link中に使用可能。空中で、光の軌跡を出しながら敵を追尾し突進する攻撃を放てる。追加コマンドで、2回まで追加で突進攻撃を放てる。なお、これもLv,1で固定。なお、ヴァニタスもこの技を使い、こちらも同時にこの技を出すと、削りあいになる。

マジックコマンド

トルネド
エアロ系・最強の魔法。発動した後、スティック入力で移動させ、さらに敵を巻き込める。
ホーリー
聖なる光の柱で、敵を広範囲に攻撃する技。攻撃力も高い上、回復も出来る優秀な技。

シュートロックコマンド

フレイムバースト
大量の炎を相手に向かって飛ばす技。最初から使える。
パルスボム
キーブレードに電磁波を込めて、対象に電球を発生させる。ロックオン数が多い。
マルチボーテックス
ヴェントゥス・最強の技。風を身にまとい、遠心力によって勢いをつけた攻撃を超高速で叩き込む。追加入力でスティックを時計回りに回すことで、フィールド全体に暴風を巻き起こすことができる。
ダークオブリンク
ラストバトルの最後でのみ使用可能なシュートロック技。闇の力を収束し、金色の光を相手に放出する。ヴァニタスも同様の技を使うが、光の色は青黒く禍々しさを帯びている。

コマンドスタイル

攻撃内容によって、戦闘スタイルが変化するシステム。

一段階目

スピードレイヴ(SPEED RAVE
彼の持ち味である、速さを生かした攻撃がさらに強化された、ヴェン専用のスタイル。フィニッシュ攻撃は、連撃を繰り出した後、複数の光の筋を発生させる。
ファイアブレイザー・ダイヤモンドダスト・サンダーボルト
炎・電気・氷の三属性の攻撃に特化した、三人共通のスタイル。
  • ファイアブレイザー:フィニッシュ攻撃は、極限まで高めた炎を前方三方向に波動状にして放つ。
  • ダイヤモンドダスト:フィニッシュ攻撃は、自身の足元に咲かせた氷の華を砕いて対象を吹き飛ばす攻撃を行う。
  • サンダーボルト:フィニッシュ攻撃は、頭上に呼び出した雷と、キーブレードにこめた雷の力をぶつけあい、それによって発生した力で敵を感電させる攻撃を繰り出す。
これらのコマンドスタイルは、ある程度条件を満たせばすぐに変化させることができ、状況をよく見てスタイルを狙うと戦闘をより有利に進めることができるようになっている。

二段階目

サイクロン(CYCLONE
スピードレイヴに、さらに速さと攻撃範囲を加えた、嵐のような怒涛の連続攻撃が可能になるスタイル。フィニッシュ攻撃は、自ら小さな竜巻となって、フィールドを縦横無尽に駆け回り、触れるもの全てをなぎ払い暴れまわる。
エアライダー(AIR RIDER
風に乗ることで空中戦に特化し、常に宙に浮き続ける事が出来るスタイル。この状態ではリフレクトガードができず、常にエアスライドが可能な状態になる。フィニッシュ攻撃は、キーブレードに乗り敵を突っ切りながらフィールド全体を駆け巡り、高速回転で急降下すると共に凝縮した風の力を解放する。アクアも使用可能。
ウイングブレード(WING BLADE
手数に特化したスタイルで、背後に現れる六本の光の剣すべてを巧みに操り戦うスタイル。フィニッシュ攻撃は、六本の剣を宙から地に突き刺した後、力をためたまま自身も空中から勢いよく落下。それと同時に力を解放し、封じられた聖なる光を剣の力で増幅させ解き放つ。光が消え去った後には爽やかな風と、無数の天使の羽根が舞う、とても華麗なフィニッシュ攻撃である。『KH2』におけるソラとリクのれんけい技のひとつ、XIIIソード(周囲に展開した十三本の剣で攻撃する)に酷似している。