「急性喉頭蓋炎」の版間の差分

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小児(2〜5歳程度)に多いが成人例も散見される。[[インフルエンザ菌]]b(Hib)による症例が散見される。
小児(2〜5歳程度)に多いが成人例も散見される。[[インフルエンザ菌]]b(Hib)による症例が散見される。


== 症状 ==<ref>医療係争事例から学ぶ 54; 日医雑誌 138;9:1798-9.</ref>
== 症状 ==
*[[咽頭痛]](sore throat)
*[[咽頭痛]](sore throat)
*[[嚥下痛]](odynophagia, swallowing pain)
*[[嚥下痛]](odynophagia, swallowing pain)
*[[嚥下困難]]
*流涎
*流涎
*[[発熱]](fever)
*[[発熱]](fever)
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*吸気性[[喘鳴]] (stridor)
*吸気性[[喘鳴]] (stridor)
*呼吸困難(dyspnea)
*呼吸困難(dyspnea)
*[[含み声]]: muffled voice,hot potato voiceとも呼ばれる、マフラーを巻いたような声。
*[[嗄声]]・[[含み声]]: muffled voice,hot potato voiceとも呼ばれる、マフラーを巻いたような声。


== 検査 ==
== 検査 ==

2009年12月9日 (水) 02:18時点における版

急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん、: acute epiglottitis)は、喉頭蓋細菌感染による上気道疾患である。重症例では急速に進行し、予期せぬ窒息を来たすことがある。なお、単に喉頭蓋炎と言った場合もほとんどはこの急性喉頭蓋炎を指す。

疫学

小児(2〜5歳程度)に多いが成人例も散見される。インフルエンザ菌b(Hib)による症例が散見される。

== 症状 ==[1]

検査

  • 喉頭鏡: 直接喉頭蓋を確認できる。
  • 頸部側面X線写真: 気道と喉頭蓋、頸部軟部組織の形態を評価する。X線写真上で肥大した喉頭蓋はthumb signと呼ばれる。
    • クループとの鑑別のため頸部正面X線写真も参考となる。

治療

抗生物質の投与。嚥下困難があるため、経静脈投与が主体となる。病勢によっては気管内挿管や緊急気管切開が行われることもある。

外部リンク

関連事項

レミエール症候群

  1. ^ 医療係争事例から学ぶ 54; 日医雑誌 138;9:1798-9.