「ヴィサルガ」の版間の差分
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2009年10月2日 (金) 11:00時点における版
ヴィサルガ(विसर्ग visarga, ウィサルガ)はサンスクリットで「前に送る、開放」を意味する語で、サンスクリット音韻学(シクサー)ではヴィサルガ(初期の音韻学ではヴィサルジャニーヤ visarjanīyaとも)は音節末の[h](デーヴァナーガリー:ः、IAST:ḥ、京都・ハーバード方式:H) の音である。
ヴィサルガは音節末の/r/および/s/の異音である。/-s/は単数主格、二人称単数その他、よく現れる語末であるため、ヴィサルガはサンスクリット文章の中によく現れる。サンスクリット音声の伝統的規則ではヴィサルガはアヌスヴァーラと共に母音と破裂音の間に現れる。
ヴェーダ語文章におけるヴィサルガの正しい発音は派(シャーカー)によって異なる。中にはaḥを[ɐhᵄ]、iḥを[ihⁱ]といったように前の母音が摩擦音の後にわずかに響くものもある。