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'''インベストメント鋳造'''(-ちゅうぞう、Investment casting)とは、[[鋳造]]方法のひとつで、複雑な形状の製品を簡易に製造できる手法として用いられる。別名、'''[[ロストワックス]]鋳造'''(Lost wax casting)。 |
'''インベストメント鋳造'''(-ちゅうぞう、Investment casting)とは、[[鋳造]]方法のひとつで、複雑な形状の製品を簡易に製造できる手法として用いられる。別名、'''[[ロストワックス]]鋳造'''(Lost wax casting)。 |
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2008年2月2日 (土) 13:32時点における版
インベストメント鋳造(-ちゅうぞう、Investment casting)とは、鋳造方法のひとつで、複雑な形状の製品を簡易に製造できる手法として用いられる。別名、ロストワックス鋳造(Lost wax casting)。
まず鋳造する製品と同じ形状の原型を、ワックス(蝋)で製作する。この原型にはあらかじめ湯口の部分を作っておく。次に原型の周囲を磁器等で焼き固めて鋳型を造る。このとき原型のワックスは熱で融け出して消失する。こうして完成した鋳型へ溶融金属を流し込み、冷えた時点で鋳型を破壊すると鋳物が残り完成となる。
特徴
- 鋳造自体に高価な金型等を必要とせず、初期コストが安い。原型を量産するために金型を用いることも多いが、その場合でも金型にさほどの強度が要求されないので、その分コストが安くなる。
- 鋳型を分割する必要がないため、金型や砂型では抜くことが難しい複雑な形状であっても、容易に鋳造することができる。また、バリやパーティングラインも生じない。ただし原型を金型で量産する場合、原型に対して後加工が必要となる。
- 鋳型として磁器を用いるため、寸法精度が比較的高い。
- 原型・鋳型とも使い捨てのため、ダイカストなどと比較して大量生産には向かない。
- あまり大型の鋳物を製造することはできない。
以上の特徴から、歯車などの小型で精密な機械部品、あるいは指輪やペンダントなどの装身具などを製造するために用いられることが多い。