牛乳頭腫
牛乳頭腫(うしにゅうとうしゅ、bovine papilomatosis)とは牛パピローマウイルス感染を原因とする牛の感染症。
原因[編集]
牛パピローマウイルスはパピローマウイルス科に属するウイルスであり、閉鎖環状2本鎖DNAをゲノムとし、エンベロープを持たない。1~6型に分類され、1、2型は馬にも感染する。
症状[編集]
1、2、5型は皮膚に、3、6型は皮膚や乳頭に、4型は消化器や膀胱に乳頭腫を形成する。
診断[編集]
臨床症状から診断できる。確定診断は電子顕微鏡によるビリオンの観察。
治療[編集]
自然治癒するため、治療効果の検証が難しい。
予防[編集]
有効な予防法はない。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 清水悠紀臣ほか 『動物の感染症』 近代出版 2002年 ISBN 4874020747
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104