水素化セシウム
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水素化セシウム | |
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Caesium hydride | |
別称 Cesium hydride | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13772-47-9 |
PubChem | 139281 |
ChemSpider | 122830 |
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特性 | |
化学式 | CsH |
モル質量 | 133.91339 g/mol |
外観 | 白色または無色の結晶または粉末[1] |
密度 | 3.42 g/cm3[1] |
融点 |
~170 °C (分解)[1] |
構造 | |
結晶構造 | 面心立方晶 |
配位構造 | 八面体 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化セシウム, 塩化セシウム, 臭化セシウム, ヨウ化セシウム |
その他の陽イオン | 水素化リチウム, 水素化ナトリウム, 水素化カリウム, 水素化ルビジウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
水素化セシウム(Caesium hydride)は、セシウムと水素からなる化合物で、アルカリ金属水素化合物の1つである。金属蒸気中での光誘導粒子形成により初めて作られた物質である[2]。この物質は、セシウムを利用する初期のイオンエンジン推進システムの研究において有望であった[3]。安定なアルカリ金属水素化物の中で、最も反応性が高い。強力な超塩基で、水と非常に激しく反応する。
水素化セシウム中のセシウム核は、スピン交換光ポンピング(SEOP)と呼ばれる過程により、光ポンピングされたセシウム蒸気との相互作用で、過分極している。SEOPは、セシウム核による核磁気共鳴シグナルを数桁増大させることができる[4]。
純粋なものを作ることは非常に難しいが、炭化セシウムと金属マグネシウムを水素中で580-620℃に加熱することで合成できる[5]。
結晶構造
[編集]出典
[編集]- ^ a b c Lide, D. R., ed. (2005), CRC Handbook of Chemistry and Physics (86th ed.), Boca Raton (FL): CRC Press, p. 4.57, ISBN 0-8493-0486-5
- ^ Tam, A.; Moe, G.; Happer, W. (1975). “Particle Formation by Resonant Laser Light in Alkali-Metal Vapor”. Phys. Rev. Lett. 35 (24): 1630–33. Bibcode: 1975PhRvL..35.1630T. doi:10.1103/PhysRevLett.35.1630.
- ^ “Application of dynamic programming to optimizing the orbital control process of a 24-hour communications satellite” (November 1963). 2022年7月31日閲覧。
- ^ Ishikawa, K.; Patton, B.; Jau, Y.-Y.; Happer, W. (2007). “Spin Transfer from an Optically Pumped Alkali Vapor to a Solid”. Phys. Rev. Lett. 98 (18): 183004. Bibcode: 2007PhRvL..98r3004I. doi:10.1103/PhysRevLett.98.183004. PMID 17501572 .
- ^ A. Jamieson Walker (1924). A Text Book Of Inorganic Chemistry Volume I The Alkali Metals And Their Congeners