恩科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

恩科(おんか、拼音:ēn-kē)は、朝廷が恩を加えて、科挙の科賦を赦免することを言う。代には、慶事があった時に特別行う科挙をいうことになった。

起源[編集]

代の科挙では、五代後晋の制度を受け継いで、3年ごとに郷試会試を行い、これを正科といった。皇帝が親しく試験をする時、別に名冊を奏し、特に試験することを許可する。これを特奏名と称する。この時は、みな合格することが出来る。ゆえに、これを「恩科」と称した。

恩科は宋代に始まり、でもこの制度を用いた。清代には、通常の科挙以外に、朝廷に慶事がある時には特別に試験を行った。これも「恩科」と称した。もし、正科と恩科が合同して行われる時には、「恩正並科」と称した。

清代の恩科[編集]

清代には、全部で5回の恩科が行われている。

参考文献[編集]