山下郁夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山下 郁夫(やました いくお、1955年2月6日 - )は、日本裁判官。主に民事裁判を担当[1]津地方裁判所長・家庭裁判所長、神戸地方裁判所長等を経て、大阪高等裁判所部総括判事。大阪府出身。

経歴[編集]

主な判決[編集]

  • 2013年12月25日、大阪府南部・泉南地域のアスベスト健康被害を巡る集団訴訟では、一審の大阪地裁の判決よりも救済対象を広げ、高裁レベルで初めて国の責任を認定した[1][2]
  • 2016年9月15日、公安調査庁の違法な調査で精神的苦痛を受けたとしてアレフの信者5人が国を訴えた訴訟の控訴審判決で、国側に3万円の賠償を命じた一審の大津地裁の判決を取り消し、信者側の訴えを棄却した[3]
  • 2017年3月28日、高浜原子力発電所3号機・4号機の運転を差し止める大津地裁の仮処分に対する関西電力側の保全抗告を認め、仮処分を取り消した。これにより、3号機・4号機の再稼働を認めることとなった[1][4]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 大阪高裁・山下郁夫裁判長、どんな人? 毎日新聞 2017年3月29日閲覧
  2. ^ アスベスト被害、2審も国の責任認める 泉南訴訟で大阪高裁 - ハフィントンポスト、2013年12月25日
  3. ^ 訴訟:「公安調査適法」アレフ信者敗訴 大阪高裁逆転判決 - 毎日新聞(大阪)、2016年9月16日
  4. ^ 高浜原発 再稼働可能に…大阪高裁が運転差し止め取り消し