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堺自由都市文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
堺自由都市文学賞
(さかいじゆうとしぶんがくしょう)
受賞対象小説
日本の旗 日本
主催堺市
財団法人堺市文化振興財団
初回1989年
最新回2010年

堺自由都市文学賞(さかいじゆうとしぶんがくしょう)は、日本文学賞。単に、自由都市文学賞ともいわれる[1]

概要

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1989年堺市の市制100周年を記念して、市民文化、都市文化の振興を目的として創設された[1][2]。同じく市制100周年を記念して創設された坊っちゃん文学賞とともに、自治体文学賞のさきがけとなったといわれる[1]。主催は、堺市、財団法人堺市文化振興財団[1][2]。後援は、堺市教育委員会読売新聞大阪本社[2]。協賛は、社団法人堺観光コンベンション協会、読売文化センターユニオン、泉北高速鉄道[2]。主題は「都市小説」とするが、都市は「堺」に限定されず、題材についても自由[2][3]。入賞作品(1点)には、副賞100万円などが、佳作作品(2点)には、副賞30万円など贈られる[2]。応募資格は、新人およびこれに準じる者[2]。応募条件は、日本語で書かれた未発表の作品[2]。枚数規定は、400字詰原稿用紙50 - 100枚程度[2]2010年、第22回の実施をもって終了した[1][3]

受賞作一覧

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回(年度) 応募総数 受賞者 受賞作
第1回(1989年度) 95編 入賞 谷川みのる 真夜中のニワトリ
佳作 柳谷千恵子 猫はいません
武宮閣之 ホモ・ビカレンス創世記
務古一郎 環濠の内で
第2回(1990年度) 178編 入賞 直江謙継 暗闇の光
佳作 吉岡健 ワンルームの砂
尾川裕子 積もる雪
奨励賞 文野広輝 濃紺のさよなら
第3回(1991年度) 148編 入賞 二鬼薫子 一桁の前線
小木曾左今次 心を解く
佳作 北村周一 一滴の藍
第4回(1992年度) 171編 入賞 川口明子 港湾都市
佳作 北村周一 犬の気焔
瀬垣維 くじらになりたい
第5回(1993年度) 190編 入賞 三咲光郎 大正暮色
篠貴一郎 風―勝負の日々―
第6回(1994年度) 226編 入賞 国吉史郎 オキナワ、夏のはじまり
丹波元 死出の鐔
第7回(1995年度) 237編 入賞 岡田京子 まんげつ
佳作 阿久津光市 都忘れ
田畑茂 路地
第8回(1996年度) 293編 入賞 風野旅人 ピレネーの城
佳作 小田眞紀恵 マイ・ガール
石井孝一 玉手橋
第9回(1997年度) 344編 入賞 大西功 乾いた花 - 越境者・杉本良吉の妻
佳作 そえだひろ ビー玉
宗像弘之 ケタオチ
第10回(1998年度) 333編 入賞 平野稜子
佳作一席 小西京子 あべ川
佳作二席 恵木永 五郎と十郎
第11回(1999年度) 329編 入賞 平井杏子 対岸の町
佳作 奥村理英 川に抱かれて
田畑茂 凍蛍
第12回(2000年度) 309編 入賞 小林義彦 日月山水図屏風異聞
佳作一席 三宅克俊 草原を走る都
佳作二席 王遍浬 人柱
第13回(2001年度) 263編 入賞 田畑茂 マイ・ハウス
佳作 植松二郎 埋み火
西原健次 獄の海
第14回(2002年度) 294編 入賞 福岡さだお 父の場所
佳作 雨神音矢 浅草人間縦覧所
第15回(2003年度) 314編 入賞 鮫島秀夫 ソロモンの夏
佳作 源高志 トラブル街三丁目
小栁義則 ハングリー・ブルー
第16回(2004年度) 284編 入賞 松村哲秀 弥勒が天から降りてきた日
佳作 八月万里子 十三詣り
召田喜和子 万事ご吹聴
堺市長特別賞 林量三 遼陽の夕立
第17回(2005年度) 304編 入賞 出口正二 恙虫
佳作 星野泰斗 俺の春
花井美紀 天満の坂道
堺市長特別賞 天楓一日 ココロのうた
第18回(2006年度) 254編 入賞 下川博 閉店まで
佳作 畔地里美 やつし屋の明り
伊藤光子 白い部屋
第19回(2007年度) 274編 入賞 住太陽 他人の垢
佳作 徳永博之 ぬんない
齊藤洋大 天使の取り分
堺市長特別賞 有本隆敏
第20回(2008年度) 212編 入賞 黒崎良乃 もう一度の青い空
佳作 津川有香子 ほな、またね、メール、するからね
塚越淑行 理髪店の女
堺市長特別賞 田中律子 裏街
第21回(2009年度) 332編 入賞 小川栄 聞きます屋・聡介
佳作 松田幸緒 最後のともだち
白井靖之 律子の簪
第22回(2010年度) 350編 入賞 星野泰司 俺は死事人
佳作 片岡真 桜咲荘
船越和太流 伊津子の切符売り
堺市長特別賞 松川明彦 うたかたのうた

脚注

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出典

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関連項目

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