園田湖城
園田 湖城(そのだ こじょう、男性、明治19年(1886年) – 昭和43年(1968年))は、近代日本の篆刻家である。
略歴[編集]
京都の藤井有鄰館の主事となる。書画の鑑定に精しく中国文物の収集を任されている。富岡鉄斎・内藤湖南らと交流し、森琴石らと平安印会を興した。門弟に加藤慈雨楼、水野恵らがいる。園田は古官印の研究をする時、官印には役人のさまざまな人生が投影されていることに思いを馳せ、香を焚きながら印譜作成に臨んだことが伝えられ記されている。
著作[編集]
- 『瑞雲集』1915年
- 『平盦蔵印』1921年
- 『篆府』1931年
- 『古鉥印々』1937年
- 『黄龍硯斎周秦古鉥』1938年
- 『黄龍硯斎周秦古鉥続』1940年
- 『平盦蔵古官印』1941年
- 『穆如清風室攷蔵古官印』1948年
- 『平盦古官印偶存』1955年
- 『穆如清風室蔵古璽印選』1964年
編集[編集]
- 『梅華室印賞』
- 『靄々荘蔵古璽印』
出典[編集]
- 水田紀久編「年表」『書道全集 別巻Ⅱ 印譜 日本 付索引』平凡社、1968年。
- 高畑常信編『日本の遊印』木耳社、1983年。
- 水野 恵『日本篆刻物語』、芸艸堂、2002年。
- 久米雅雄『日本印章史の研究』序および第1章「中国古印の考古学」雄山閣、2004年。