勝川春童
勝川 春童(かつかわ しゅんどう、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴[編集]
勝川春章の門人。初めは春章の師である宮川春水の門人であったといわれる。本姓は林、名は春道。画姓に勝、勝川を使用し、祥用、蘭徳斎、春童、のちに春道と号す。春章門人では最古参であった。主に安永から寛政の頃に春章風の細判役者絵を描き、黄表紙などの挿絵も多い。武者絵や絵暦などにも筆を染めている。
作品[編集]
- 「二代目市川八百蔵の死絵」 細判錦絵 チェスター・ビーティ図書館所蔵 ※安永6年(1777年)
- 「九代目市村羽左衛門」 細判錦絵 大英博物館所蔵 ※安永 - 天明初期
- 「船宿ささや前の二世中村五郎と三世大谷広次」 細判2枚続錦絵 安永4年
- 「二世中村五郎」 細判錦絵 安永
- 「三世瀬川菊之丞」 細判錦絵 安永
- 「五世市川団十郎」 細判錦絵 安永
- 「上杉謙信と一七将の図」 大判錦絵 寛政
- 「内裏雛」 大判2枚続 錦絵
- 『管巻』 噺本 糟喰人月風作 安永6年
- 『鞍馬天狗三略巻』 黄表紙 宮村杏李作 天明4年
- 『亀子出世』 黄表紙 天明8年
- 『会本見男女沙目』 国際日本文化研究センター所蔵
参考文献[編集]
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。95コマ目。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※57頁