世界身体障害者野球大会

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世界身体障害者野球大会(せかいしんたいしょうがいしゃやきゅうたいかい)は、2006 ワールド・ベースボール・クラシックで優勝した日本が提案して2006年11月に初開催された身体障害者野球の世界大会。2014年11月には第3回大会が開催された。もうひとつのWBCとも呼ばれている。

大会概要[編集]

2006年大会[編集]

11月4日から5日まで、神戸市スカイマークスタジアム日本韓国台湾アメリカが参加し行われた。 試合は4チーム総当りリーグ戦。

全日本は神戸コスモスを中心に日本身体障害者野球連盟からなど22人のメンバーが他国選抜のチームと戦い、初代王座に輝いた。

2010年大会[編集]

11月6日から7日まで、神戸市のスカイマークスタジアムに日本・韓国・台湾・アメリカが参加し行なわれた。ベネズエラも参加予定であったが不参加。

試合は5チームによるダブルイリミネーション方式トーナメント戦で予定されていたが、4チームによるダブルイリミネーション方式で行われた。 日本は二連覇を達成した。

2014年大会[編集]

11月1日から2日まで、豊岡市兵庫県立但馬ドームにて日本・韓国・台湾・アメリカ・プエルトリコが参加し5チームによる総当たり戦で行われた。 日本はこれまでのメンバーに若手を入れて挑んだがアメリカに世界大会初の敗戦を喫した。 日本、アメリカ、プエルトリコが3勝1敗で並んだため、得失点差によりアメリカが初優勝、日本は準優勝に終わった。初出場のプエルトリコは3位だった。

2018年大会[編集]

9月1日から2日まで、神戸市G7スタジアム神戸にて前回大会と同じく日本・韓国・台湾・アメリカ・プエルトリコが参加し5チームによる総当たり戦で行われた。 日本は4戦全勝で2大会ぶりの優勝を果たした[1]

2023年大会[編集]

新型コロナウイルスの影響により1年順延し、5年ぶりの開催となった。日程は9月9日と10日の2日間で、名古屋市バンテリンドーム ナゴヤにて日本・韓国・台湾・アメリカ・プエルトリコが参加し5チームによる総当たり戦で行われた。日本が前回大会に引き続き4戦全勝を達成し、2大会連続優勝を果たした[2]

結果[編集]

2006年大会[編集]

# チーム名 JPN USA KOR TPE
1 日本の旗 日本 - ○7-0 ○19-0 ○27-1 3 0 0 53 1
2 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ●0-7 - ○10-0 ○10-3 2 0 1 20 10
3 大韓民国の旗 韓国 ●0-19 ●0-10 - ○10-0 1 0 2 10 29
4 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ ●1-27 ●3-10 ●0-10 - 0 0 3 4 47

2010年大会[編集]

1回戦 2回戦 決勝戦
   
         
 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 2
 
 
 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 0
第1試合 (1日目)
   
 日本の旗 日本 4
 
 
 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 0
  第3試合 (1日目)
   
 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 12
 
 
 日本の旗 日本 2
第2試合 (1日目)
   
 大韓民国の旗 韓国 7
 
 
 
敗者復活1回戦 敗者復活2回戦
 
         
 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 3
  第6試合 (2日目)
 
 大韓民国の旗 韓国 3  日本の旗 日本 10
第5試合 (2日目)
     
 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 7
第4試合 (2日目)  
   
 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 8
 
 
 
 
# 国、地域
1 日本の旗 日本 3 0 0 16 2
2 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 3 1 0 17 20
3 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 1 2 0 15 16
4 大韓民国の旗 韓国 0 2 0 10 20

2014年大会[編集]

2018年大会[編集]

2023年大会[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

  • 長嶋茂雄 - 第1回大会の実行委員長、第2回以降の大会名誉顧問。第5回では特別個人賞として、大会を通じて一番打率の高い選手に「長嶋茂雄賞」が贈られた。

外部リンク[編集]