ブッチャート・ガーデン

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ブッチャート・ガーデン入口

ブッチャート・ガーデン(Butchart Gardens)はカナダブリティッシュコロンビア州バンクーバー島にある庭園、植物園である。州都ビクトリアの北部郊外に位置する。夏には土曜日限定で、夜に花火ショーが開催される(2019年現在)

カナダ国定史跡に指定されている[1]

歴史[編集]

オンタリオのオーウェンサウンドに住んでいた、セメント製造業者のロバート・ブッチャート(Robert Pim Butchart)は石灰石の採石場を求めてカナダ西海岸に移り、1904年に採石場近くに邸宅を建てた[2]。妻のジェニー・ブッチャートの発案で、横浜出身でビクトリア市で人気になっていた日本人造園家、岸田伊三郎(当時65歳)によって1908年頃、邸宅に作られた日本庭園は人気を集めた[3] 。1909年から採掘の終わった採石場跡を庭園として整備して Sunken Gardenとして、1921年に完成した。屋敷を"Benvenuto" (イタリア語で歓迎の意)と名づけ、庭園に客を迎えた。1926年にテニスコートをイタリア式庭園に変え、1929年に家庭菜園をバラ園に変えた。1939年に21歳になった孫のイアン・ロスに庭園は贈られ、ロスは没するまでこの庭園の運営や宣伝に従事した。

開園50周年の行事のため、1958年に照明用の地下配線工事が行われ1964年に新しい噴水のための施設が作られた。1994年にカナダ紋章局(Canadian Heraldic Authority)からcoat of armsを贈られた。開園100周年に向け、2004年に9.1mのトーテムポールが設置され、カナダ国定史跡に指定された。

庭園にはサンクンガーデン、ローズガーデン、イタリアンガーデン、日本庭園、地中海の庭と大きく5つに分けられる。

現在もブッチャート家が所有し、2001年からの園長はひ孫のRobin-Lee Clarkeが務めた[4]。2009年にローズ・メリーゴーランドと子どものパビリオンが作られ[3]、30種の動物も飼育展示されている。


植物園の画像[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Butchart Gardens Canadian Register of Historic Places. Retrieved 24 October 2011.
  2. ^ Smith, Rollin (1998). The Aeolian pipe organ and its music. Richmond VA USA: The Organ Historical Society. pp. 363. ISBN 0-913499-16-1 
  3. ^ a b 鶴田町広報誌の World's Window Vol.94 カナダ ブッチャートガーデン 2017年8月閲覧
  4. ^ Koch, Jessica (2008-01-30). “Generosity blooms at Butchart Gardens”. Saanich News: A34. 

座標: 北緯48度33分55.0秒 西経123度28分10.0秒 / 北緯48.565278度 西経123.469444度 / 48.565278; -123.469444