フチ・ネドバル

フチ・ネドバル（후치 네드발、Hoochie Nedval、修奇・尼德法）は小説『ドラゴンラージャ』に登場する架空の人物。同作の主人公。

プロフィール[編集]

名前: フチ・ネドバル
年齢: 17歳
性別: 男性
職業: ロウソク職人候補、ヘルタント使節団員
爵位: 伯爵
称号: 早熟の騎士
家族: 父親、母親(故人)
出身: バイサス王国のヘルタント領地
一人称: オレ
通称: 「目の見える盲者」、「レディ・ジェミニのナイト、フチ卿」、「ロウソクモンスター」、「オーガイリュージョンスレイヤー」、「フチーリア」、「オークの災難」、「シリキアン男爵の災難」、「ジゴレイドの前足を防いだ男」、「愚かな小僧」、「ネドバル伯爵」、「ヘルタント領地のロウソク職人候補」、「カーライルの森をひねり潰した男」、「猪よりも猪らしい男」、「タコみたいな奴」、「スライムみたいな奴」、「パンケーキの聖者」、「カーライルの救援者」、「カーンアディウムの守護者」、「大陸を救った男」……
装備: バスタード、ダガー、OPG（オーガ・パワー・ガントレット）、ハードレザー、ヘルタント式ど根性
愛馬: ジェミニ、サンダーライダー
技: 「OPG無識剣」、「OPG無識剣・水平」、「ロウソク攪拌」、「サンソナリゼーション」、「千切り」、「ふたじめ」
口癖: 「ジェミニィー！」、「死んでみよう！」

人物[編集]

姓名のアクセントはネドバル。

父親はロウソク職人で、母親は昔アムルタットに殺された。この事とアムルタットのレアに群がるモンスターたちの襲撃から、深くアムルタットを憎悪している。父親とはとても仲が好く冗談を言い合う仲。母親を深く愛している。父親の事を「親父」、母親の事を「お袋（本人に言った事はない）」、「母ちゃん」と呼ぶ。

父親は第9次アムルタット征伐軍に参加し、第4部隊（パイカー部隊）に所属した。その後、ヘルタント子爵やデートリヒ、ローネンと共にゴブリンの捕虜となった。

ネクソンの反逆を暴いたので勲章を貰い（勲章を何処にしまったか忘れたらしい）、クラドメッサの件では国王に伯爵の地位を賜った。

タイバーン（ハンドレイク）からは物事が旨く見抜けないので「目の見える盲者」、ヘルタントの皆からは幻影のオーガと戦い死に掛けた時に「ジェミニィー！」と叫んだので「レディ・ジェミニのナイト、フチ卿」、オークからは巨大な岩を軽々と持ち上げた（OPGのおかげ）ので「ロウソクモンスター」と呼ばれる。

料理が上手でパンケーキとケーキが得意。バイサスインペルでは「ぬくもりと喜びに満ちあふれた台所のための料理百選」を買った。

家ではいつも上半身裸で寝ていたので、朝起きるとそのまま頭を水桶に突っ込むという荒い洗顔をする。夢ではアムルタット、ジェミニ、父親、母親がよく出て来る。家は村の外れに在る。

カールがヘルタント子爵の異母弟だと知る数少ない人物。又、サンソンの婚約者の名前も知っているらしい（これを理由にサンソンを脅した事も何度かある）。

ジェミニとは恋人のような関係（彼女とは明言されていないが、周囲の人は公認している）で、何回かキスした事があるらしい。又、秘密の隠し場所（ベッドの下）を知っていて、日記を盗み見した事もある。幼い頃には喧嘩して足を2度、腕を1度折り、鼻筋の皮を剥がされたり、水溜りに落とされてしばしば風邪をひいた事がある。外性器を引っ張られた事もあり、父親がジェミニの父親に「婿にもらってやってくれ」と頼んだ程。現在では立場が逆転している。

自分では思春期が終わったと言っている。

フチの名前の由来はもともと厚顔無恥(후안무치)から取ったもの。

装備[編集]

バスタードソード: 長さ約2キュビットの片手半剣。ジャイファンで取れた鋼鉄製。グリップには古くなった革が巻かれている。毎日砥石で研いでいる。; 「サントレラの歌」で酒代の代わりに預けられた剣。店主のヘナーから貰い、ジョイスに研いでもらった。
ダガー: 使用頻度が低く、カーライル（現ネドバル）で包丁代わりに使った時とバイサスインペルでネリアが使った時、メリーアンの安全装置等でしか使われていない。
オーガ・パワー・ガントレット(OPG): 伝説の秘宝の一つで、タイバーンから命を救われた礼として貰った。; これをはめると膂力がオーガ並に増強され、大岩を投げ飛ばし、分厚い壁を打撃で破壊することすら可能となる。; しかし、装備時に本物のオーガとであったときはオーガの怒りを買い、どちらかが死ぬまで戦闘を続けなければいけなくなる。; 2度奪われた事があり、レナスで逮捕された時（脱獄した時にアフナイデルから取り返す）とバイサスインペルで盗賊ギルドに監禁された時（永遠の森で死亡した5分の1のネクソンから取り返す）。
ハードレザー: ジョイスの鍛冶屋で買った。; 本当はチェーンメイルが欲しかったが、それを着て村を歩く勇気はなく、あきらめた。コーティングは自分でやった。
ソードベルト: 肩に掛けているバスタードを入れる鞘。; ヘルタント出発前夜にジェミニが作った。
ロングブーツ: ヘルタントで買った。

得意技[編集]

OPG無識剣: 腕を振り回すと体全体が回転する事を利用した技。; バスタードを下から上にを振り上げ、1回転し、再度下から上に振り上げる。腰が痛くなるという副作用がある。; 最初に使用したのはイリュージョンのオーガと戦った時だが、名前を言ったのはオークと戦った時。サンソン曰く、「早死にしたい奴の技」らしい。
OPG無識剣・逆回転: OPG無識剣の派生技。OPG無識剣の回転中に上から下に振り下ろし、1回転し、再度上から下に振り下ろす。OPG無識剣と同じく、腰が痛くなるという副作用がある。; 最初に使用したのはウルクと戦った時。
OPG無識剣・水平: OPG無識剣の派生技。; 水平に2～3回転する。立ちくらみという副作用が発生する。; 最初に使用したのはオークと戦った時。
ロウソク攪拌: 蝋を煮込んでいる鍋を掻き混ぜる動作の派生技。; バスタードを前に突き出し、8の字に回転させる。防御にもなる。; 最初に使用したのはウルクと戦った時。
サンソナリゼーション: サンソンから教わった剣術を型通りに体現する技。

口癖[編集]

｢ジェミニィー!｣: 死にそうな時に言う。; しかし、この言葉を口にしたせいでヘルタントで「レディ・ジェミニのナイト、フチ卿」と呼ばれる事になる。
｢死んでみよう！｣: 戦闘が始まる際や命を賭ける時に言う言葉。; これは自分を殺す権利が相手にあるという意思表示で、それによって自分も躊躇なく相手を倒す口実ができるというのが持論。

フチーリア[編集]

フチがハルシュタイル家に潜入するために女装した時の名前。サンソン曰く｢あの姿でヘルタントでパレードしてほしい｣らしい。