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フォクトレンダーのコンパクトカメラ製品一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フォクトレンダーのコンパクトカメラ製品一覧(フォクトレンダーのコンパクトカメラせいひんいちらん)は、フォクトレンダーがドイツ時代に製造した、コンパクトカメラの一覧である。

110フィルム使用カメラ

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  • ヴィトレット1101984年発売[1]) - レンズは最短撮影距離1.2m目測のランター24mm5.6。シャッターは2速[1]ハインツ・ヴァースケ設計[2]
  • ヴィトレット110EL(1984年発売[1]) - レンズは固定焦点のランター24mm5.6。天気マークで絞りを合わせると4-1/300秒のシャッター速度が自動で選択される[1]

126フィルム使用カメラ

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  • ベッシーKBessy K1964年頃発売[3]) - レンズは単玉VOIGTAR44mm/F8。シャッターはPRONTER 200 V(1/200秒、フラッシュ使用時1/30秒)。中/遠ゾーンフォーカス。外観の露出計はデザインのみ。ブライトフレームファインダー。AG-1閃光電球式フラッシュを搭載(動作には点火用電池が必要)。[4]バルダが製造。
  • ベッシーAKBessy AK 、1964年頃発売[3]。) - レンズはCOLOR-LANTAR38mm/F2.8。シャッターはPRONTER-MATIC V。ゾーンフォーカス用に3カ所のクリックストップが有る目測式焦点調節。シャッター速度優先式自動露出。焦点調節に連動したフォーカスゾーン表示が有るパララックス自動補正ブライトフレームファインダー。正面の他、反射器を真横に向ける事で間接照射も可能なAG-1閃光電球式フラッシュを搭載。[5]バルダが製造。
  • ベッシーSBessy S1966年頃発売[3]) - ベッシーKのフラッシュ機能をフラッシュキューブ式に変更した。[6]
  • ベッシーASBessy AS 、1966年頃発売[3]) - ベッシーAKにフラッシュキューブ対応機能を追加した。AG-1/AG-3B閃光電球式フラッシュとの同時使用も可能。[7]
  • ビテッサ 126 エレクトロニック(Vitessa 126 electronic、1967年発売) - ツアイス イコン/フォクトレンダー銘。
  • ビテッサ 126 CS(Vitessa 126 CS、1967年発売) - ツアイス イコン/フォクトレンダー銘。
  • ビテッサ 126 S エレクトロニック(Vitessa 126 S electronic、1967年発売) - ツアイス イコン/フォクトレンダー銘。
  • ベッシー(Bessy、1970年発売) - バルダ 144のOEM。
  • ベッシー オートマチック(Bessy automatic、1970年発売) - バルダ 344のOEM。
  • ベッシーエレクトリック(Bessy electronic、1970年発売) - バルダ エレクトロニック 644のOEM。
  • ベッシーエレクトリックII(Bessy electronic II、1970年発売) - バルダ エレクトロニック 844のOEM。
  • ベッシー X(Bessy X、1971年発売) - バルダ 144XのOEM。
  • ベッシー オートマチック X(Bessy automatic X、1971年発売) - バルダ 344XのOEM。
  • ベッシーエレクトリックII(Bessy electronic II、1971年発売) - バルダ エレクトロニック 844XのOEM。機種名はそのままだったがフラッシュキューブ対応に改められた。
  • CLSC1975年頃発売[1]) - レンズはイスコナーL35mmF5.6。

135フィルム使用カメラ

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スプリングカメラのヴィトーシリーズ

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固定鏡胴のヴィトーシリーズ

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ヴィトーB

24×36mm(ライカ)判。従前から存在したスプリングカメラヴィトーシリーズのレンズを固定鏡胴・全体繰り出しとした。普通レンズを固定鏡胴化すると大型化するが、このシリーズでは最低限に止められている[8]

  • ヴィトーBVito B1954年発売[9][10][11][12]) - 撮影レンズは一見前玉回転式にも見えるが実際にはシャッター前面にレンズを固定しており全群繰り出しており[13]カラースコパー50mmF3.5またはカラースコパー50mmF2.8を固定装着する。フィルム巻上げでシャッターチャージがされるようになった[8]
    • ヴィトーB後期型 - ヴィトーBLのライトバリューと等倍大型ファインダーを装備し「大窓」と称される[14]
  • ヴィトーBLVito BL1957年発売[11][13]) - ヴィトーBにセレン光電池による露出計を内蔵させた[14]ライトバリュー式とし、ブライトフレームが入った完全等倍[14]ファインダーを備えたモデル[13]。巻き上げレバー上のボタンを押すと測光、離すと露光値が固定される。
  • ヴィトーBRVito BR1958年頃発売[10][11]) - 露出計なし[10]、距離計連動[14]。シャッターはプロンターSLK-V[10]
  • ヴィトーCVito C1961年発売[10][11]) - シャッターはプロンターSLK-V。かなり大型化してしまった[10]
  • ヴィトーCDVito CD1960年[15]または1961年[11]発売) - レンズはランター50mmF2.8。シャッターはプロントでB、1/30-1/250秒、セルフタイマーつき。また非連動露出計を内蔵している[15]
  • ヴィトーCLVito CL1960年[15]または1962年[11]発売) - レンズはカラースコパー50mmF2.8。シャッターはプロンターLKでB、1/30-1/500秒、セルフタイマーつき。ヴィトーCDの露出計をフィルム感度、絞り、シャッター速度と連動させたモデル[15]
  • ヴィトーCLRVito CLR 、1962年発売) - ヴィトーCLに連動距離計を加えたモデル[11]
  • ヴィトーCSVito CS
  • ヴィトーCSRVito CSR1967年発売)
  • ヴィトーオートマチックVito Automatic1964年発売[11]) - セレン露出計によるシャッター優先AEを備えたモデル。ピント合わせは目測[11]
  • ヴィトーオートマチックIIVito Automatic II
  • ヴィトーオートマチックRVito Automatic R

ディナマチックシリーズ

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24×36mm(ライカ)判。普及判AEカメラ[11]

  • ディナマチックIDynamatic I1961年発売[3]) - レンズはランター50mmF2.8、シャッターは1/30から1/125秒のプロンターマチックV[3]
  • ディナマチックIIDynamatic II1961年発売[3]) - ディナマチックIに連動距離計を装備し、レンズをカラースコパー50mmF2.8、シャッターを1/30から1/300秒のプロンターマットSとしたもの[3]

ヴィトマチックシリーズ

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24×36mm(ライカ)判。ヴィトーBを露出計連動とした上級シリーズ。ファインダーは等倍。

  • ヴィトマチックIVitomatic I1958年発売[15]) - トップカバーの窓で指針追針式のセレン光電池式露出計を装備した[11]。レンズは全群繰り出し式[16]の目測、カラー・スコパー50mmF2.8[15]
  • ヴィトマチックIIVitomatic II1958年発売[15][16]) - ヴィトマチックIを距離計連動としたもの[11][16]
  • ヴィトマチックIaVitomatic Ia1960年発売[11]) - ヴィトマチックIのシャッター最高速度を1/500秒とした[11]
  • ヴィトマチックIIaVitomatic IIa1961年発売[17]) - ヴィトマチックIIのシャッター最高速度を1/500秒とした[11]。セレン光電池式の露出計装備、距離計連動。撮影レンズはウルトロン50mmF2またはカラースコパー50mmF2.8。シャッター最高速1/500秒。
  • ヴィトマチックIbVitomatic Ib1965年発売[11]) - ヴィトマチックIaの改良型でファインダー内に絞り値とシャッタースピードが指針追針式で表示されるようになった[11]
  • ヴィトマチックIIbVitomatic IIb1965年発売[11]) - ヴィトマチックIaの改良型でファインダー内に絞り値とシャッタースピードが指針追針式で表示されるようになった[11]。撮影レンズはスコパー50mmF3.5。
  • ヴィトマチックIIIbVitomatic IIIb1965年発売[11]) - ヴィトマチックIIbの撮影レンズをウルトロン50mmF2としたモデル。
  • ヴィトマチックIcsVitomatic Ics [18]) - ヴィトマチックIbの改良型で露出計がCdS式に変更された。
  • ヴィトマチックIIcsVitomatic IIcs [18]) - ヴィトマチックIIbの改良型で露出計がCdS式に変更された。
  • ヴィトマチックIIIcsVitomatic IIIcs [18]) - ヴィトマチックIIIbの改良型で露出計がCdS式に変更された。
  • ヴィトローナVitrona1964年発売[11]) - 世界でも早い時期のフラッシュ内蔵カメラ。レンズはランター50mmF2.8。シャッターはセルフタイマーつきプロンター250でB、1/30-1/250秒。内蔵フラッシュのガイドナンバーは16/ISO100。大型グリップは電池室である[15]

ヴィトレットシリーズ

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ヴィトレットDR
ヴィトレットS

24×36mm(ライカ)判。ディナマチックシリーズから、さらに写真撮影に最低限必要な機能のみに絞った普及シリーズ[11]

  • ヴィトレットVitoret1965年発売[3]
  • ヴィトレットDVitoret D1965年発売[3]
  • ヴィトレットFVitoret F1965年発売[3]
  • ヴィトレットRVitoret R1965年発売[3]
  • ヴィトレットLVitoret L
  • ヴィトレットLRVitoret LR
  • ヴィトレット DRVitoret DR

VFシリーズ

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ローライへの商標売却後に発売された。原型はツァイス・イコンS310[19]

  • VF1011973年発表[19]、1974年発売[20]) - レンズはカラースコパー40mmF2.8[19]
  • VF102(1973年発表[19]、1974年発売[20]) - VF101をバヨネットマウントによるレンズ交換可能としたもの。交換レンズとして望遠レンズのカラーダイナレックス80mmF3.5があり[19]、このレンズ装着時にはファインダー40mm枠の内側に80mmのブライトフレームが表示される[1]
  • VF1351974年発売[1]) - レンズはカラースコパレックス40mmF2.3[1]
  • VF35F1979年発売[1]) - フラッシュを組み込んだカメラ。距離計連動。レンズはフォコター38mmF2.8[1]

プラスチックカメラのヴィトーシリーズ

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24×36mm(ライカ)判。レンズは折りたたみ式。バルダのOEMでミノックス35ELとほぼ同一。前蓋支持がタスキでなくギアになっている点、明かり取りの窓が少し大きくなっている点がミノックス35ELとは違う[19][21]

  • ヴィトーCVito C1981年発売[1]) - 固定鏡胴のヴィトーCとは全く別のプラスチックカメラ。レンズはカラースコパー38mmF2.8。プログラムAE。
  • ヴィトーCSVito CS1983年発売[1]) - プラスチックカメラのヴィトーCに電子セルフタイマーと逆光補正を備えた上級版。レンズはカラースコパー38mmF2.8。
  • ヴィトーVito 、1983年発売[1]) - プラスチックカメラのヴィトーCのレンズをカラーフォコター38mmF5.6とした普及版。
  • ヴィトローナAF1984年発売[1]) - オートフォーカスカメラ[1]
  • ヴィトレットM(1984年発売[1]) - ヴィトローナAFからオートフォーカス機構を省略した普及機[1]
  • ヴィトーAF(1984年発売[1]) - オートフォーカスカメラ。レンズはフォコター35mmF3.8[1]

ラピッドフィルム使用カメラ

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  • ヴィトレット・ラピッドDVitoret Rapid D1966年発売[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.44。
  2. ^ 『クラシックカメラ専科No.38、プラクチカマウント』p.117。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.23。
  4. ^ Voigtlander bessy k 28x28mm INSTRUCTIONS FOR USE
  5. ^ Voigtlander bessy ak 28x28mm INSTRUCTIONS FOR USE
  6. ^ Voigtlander bessy s 28x28mm INSTRUCTIONS FOR USE
  7. ^ Voigtlander bessy as 28x28mm INSTRUCTIONS FOR USE
  8. ^ a b 『別冊ステレオサウンド ヴィンテージカメラセレクション』p.64。
  9. ^ 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.17。
  10. ^ a b c d e f 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.21。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.22。
  12. ^ 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.92。
  13. ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.36。
  14. ^ a b c d 『別冊ステレオサウンド ヴィンテージカメラセレクション』p.65。
  15. ^ a b c d e f g h 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.37。
  16. ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.71。
  17. ^ 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.9。
  18. ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.93。
  19. ^ a b c d e f 『クラシックカメラ専科No.16、コンパクトカメラ』p.19。
  20. ^ a b 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』p.43。
  21. ^ 『クラシックカメラ専科No.16、コンパクトカメラ』p.64。

参考文献

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  • 『別冊ステレオサウンド ヴィンテージカメラセレクション』ステレオサウンド ISBN 4-88073-035-1
  • 『クラシックカメラ専科No.16、コンパクトカメラ』朝日ソノラマ
  • 『クラシックカメラ専科No.17、フォクトレンダーのすべて』朝日ソノラマ
  • 『クラシックカメラ専科No.38、プラクチカマウント』朝日ソノラマ