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ピグミーツパイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピグミーツパイ
ピグミーツパイ Tupaia minor
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 登木目 Scandentia
: ツパイ科 Tupaiidae
: ツパイ属 Tupaia
: ピグミーツパイ T. minor
学名
Tupaia minor Günther, 1876[1][3]
和名
ピグミーツパイ[4]
英名
Lesser treeshrew[1]
Pygmy treeshrew[3]
Pygmy tree shrew[1][5]

分布域

ピグミーツパイ (Tupaia minor) は、哺乳綱登木目ツパイ科ツパイ属に分類される哺乳類。

分布

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インドネシアスマトラ島ボルネオ島リンガ島、Balambangan島、Banggi島)、タイ王国南部、ブルネイマレーシア[1]

形態

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頭胴長(体長)12.4センチメートル[5]。体重60グラム[5]。体長11.5 - 13.5cm、尾長13 - 17cmと、他のツパイよりもやや小型。外観は小型のリスに似る。頭部は部が尖り、眼や外耳が大きく目立つ。肢端はが尖り、指も枝を掴むことができる構造となっている。または長く、樹上でバランスを取るのに適している。体毛は赤茶色で、尾の毛は特に長い。

分類

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以下の亜種の分類は、Helgen (2005) に従う[3]

  • Tupaia minor minor Günther, 1876
  • Tupaia minor humeralis Robinson & Kloss, 1919
  • Tupaia minor malaccana Anderson, 1879
  • Tupaia minor sincipis Lyon, 1911

生態

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東南アジアの熱帯林に生息する。単独性で、敏捷で樹上で活動する事が多い。マングースヘビ猛禽類が天敵であり、樹上の他、茂みや岩場の陰などを隠れ家とする。

食性は雑食であり、昆虫の他果実、木の葉、種子などを食べる。

妊娠期間は46 - 50日で、1 - 3頭の幼獣を産む[5][6]。飼育下の寿命は9 - 10年に達した例もある[5]

人間との関係

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農地開発やプランテーションへの転換などによる生息地の破壊により、生息数は減少している[1]。1977年にツパイ科単位で、2010年からは登木目単位でワシントン附属書IIに掲載されている[2]

出典

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  1. ^ a b c d e f Cassola, F. 2016. Tupaia minor. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T41497A22279656. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-2.RLTS.T41497A22279656.en. Downloaded on 31 July 2021.
  2. ^ a b UNEP (2021). Tupaia minor. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 31/07/2021]
  3. ^ a b c Kristofer M. Helgen, "Order Scandentia," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Volume 1, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 104 - 109.
  4. ^ 川田伸一郎他 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
  5. ^ a b c d e Michael Lelevier, 2013. "Tupaia minor" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed July 31, 2021 at https://animaldiversity.org/accounts/Tupaia_minor/
  6. ^ ADW: Tupaia minor: INFORMATION at the Wayback Machine (archived 2023-02-26)
  • ジュリエット・クラットン・ブロック 著、渡辺健太郎 訳『世界哺乳類図鑑』新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年、96頁頁。ISBN 4-7875-8533-9