ビゴール豚

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ビゴール豚(ビゴールぶた、フランス語:Noir de Bigorre=「ビゴールの黒」の意、porc bagnérais)とは、豚の一品種。フランス南西部ピレネー山麓バニェール=ド=ビゴールルルドの極限られた地域のみで飼育されるノワール・ド・ビゴール種(Le Noir de Bigorre)というフランス原産の黒豚

1970年代に絶滅しかけたが、復興運動が行われ、1980年代にバスク豚を元に復元された。

1ヘクタールにつき25頭以下という少ない飼育数で放牧される。餌は、牧草、ライ麦大麦ドングリクリなど。一般的な交配種と比べると成長(体重の増加)が半分程度の1日450グラム(交配種は800グラム)であり、飼育期間も12か月と長い(交配種は7か月)。

ビゴール豚の肉質の特徴としては、赤身が全体の43%(一般的な商用品種の赤身の平均は56%)と少なく、脂肪の割合が高いことが挙げられる。

関連[編集]

  • イベリコ豚 - ピレネー山脈に棲息していた原種が、フランス側に渡ってきたのがビゴール豚であり、スペイン側に渡ってきたのがイベリコ豚であると言われる。[要出典]