パラッツォ・ブランカッチョ
表示
パラッツォ・ブランカッチョ、ブランカッチョ宮殿 (イタリア語: Palazzo Brancaccio) はイタリア共和国ローマに現存するパラッツォである。現在はイベント用施設として、また、施設の一部は国立オリエント博物館として使用されている。
エスクイリーノの丘北東部に位置し、近隣の駅はローマ地下鉄A線ヴィットーリオ・エマヌエーレ駅またはローマ地下鉄B線カヴール駅[1]。
パラッツォ自体は1880年から1885年にかけて建設された。サルヴァトーレ・ブランカッチョと、その妻でメアリー(アメリカの大富豪の娘)の依頼によったもので、「ローマ貴族の最後の宮殿」とも評される。内部の装飾はフランチェスコ・ガイが担当した。[2]
1953年の映画『ローマの休日』の序盤で登場人物のアン王女が滞在する大使館内部の舞台として、謁見やバルコニーづたいに脱走するシーンなどで使用された[2]。1969年に宮殿は一般公開され[2]、2011年現在はローマパーティー (ROMAPARTY) 社が所有している[3]。パーティーなどのイベント用施設に転用されており、コカ・コーラ、メルセデス・ベンツ、クリスチャン・ディオールといった顧客を得ているという。一般の人々の結婚式に使用されることもある。[4]
各部屋の広さはまちまちであるが、広い部屋では200平方メートルを超えるものも存在し[5]、それぞれ彫刻、絵画やタペストリーで彩られている[2]。
敷地内には庭、噴水、池などがあり、国立オリエント博物館も併設されている[3]。博物館は1957年に設立され、翌年に一般公開された[6]。中東やインドをはじめ、日本を含む極東までの範囲の遺物を収蔵している[7][8]。
脚注
[編集]- ^ “How to get there” (英語). Museo Nazionale d’Arte Orientale. 2014年5月24日閲覧。
- ^ a b c d 『ローマの休日』(DVD)パラマウント ジャパン株式会社、2011年、該当時間: 特典映像.4。EAN 4988113761451、ASIN B004MKN25O。
- ^ a b 前掲『ローマの休日』、添付資料.「ローマの名所めぐり」。
- ^ “about us” (英語). 2014年5月24日閲覧。
- ^ “Palazzo Brancaccio” (PDF). オーバーシーズネットワーク. 2014年5月24日閲覧。
- ^ “Home - Museo Nazionale d'Arte Orientale” (英語). Museo Nazionale d'Arte Orientale. 2014年5月24日閲覧。
- ^ “DIPARTIMENTI” (イタリア語). Museo Nazionale d'Arte Orientale. 2014年5月24日閲覧。
- ^ 日本の浮世絵コレクションもある。Category:Art of Japan in the Museo nazionale d'arte orientale (Rome)(ウィキメディア・コモンズ)。