バイオニクルの登場キャラクター

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本項では、レゴ社が製造販売していた玩具シリーズ『バイオニクル』に登場する架空のキャラクターについて記述する。

本項で用いられる専門用語に関してはバイオニクル#用語・アイテムを参照。

主要人物[編集]

マタ・ヌイ/Mata Nui
マトラン・ユニバースの部族主神。遥か昔、マトランを世界に齎し、「団結・義務・宿命」の3つの美徳を授けた。崇拝される彼を妬んだマクータから呪いを受けて永い眠りに落ちてしまう。
長きに亘るトーア達の活躍と、生命のグレートカノイ「イグニカ」の力によって復活する。
マクータ/Makuta(テリダックス/Teridax)
マタ・ヌイの弟とされる存在で、ブラザーフッドの首領。本名はテリダックスというが、何らかの理由でマクータと呼ばれている。

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ブラザーフッド/Brotherhood of Makuta[編集]

ボロック/Bohrok[編集]

バーラッグの手先。同型の個体が複数存在する[注 1]。首を伸ばして頭突きを放ち、手足を畳むとボール状に変形する。

本体は頭部に収納されたクラナ/Kranaというマスク状の寄生体で、相手の顔に張り付いて操ることができる。クラナがいないとボロックは動かなくなる。

上位種のボロックカル/Bohrok-Kalも存在し(こちらは一体づつしか存在しない)、高い言語能力[注 2]や普通のボロックとは異なる力を有する。

ターノック/Tahnok
炎を操る。
ターノックカル/Tahnok-Kal
ボロックカルのリーダー格。電気を操る。手の部分には炎を象った部分があるが、公式で炎に関する能力があると説明されたことはない。
コーワック/Kohrak
氷を操る。
コーワックカル/Kohrak-Kal
超音波を操る。媒体によっては幻聴かテレパシーのような物を使っていた事もある。
ガーロック/Gahlok
水中を高速で泳ぐことができる。
ガーロックカル/Gahlok-Kal
磁力を操る。
レーバック/Lehvak
両手のハサミから酸を発射する。
レーバックカル/Lehvak-Kal
空気を操る。媒体によっては「バキューム波」という技を使っていた事もある[注 3]
パーラック/Pahrak
怪力を武器とする。
パーラックカル/Pahrak-Kal
プラズマを操る。
ヌーボック/Nuhvok
パーラックと同じく怪力を持つ。
ヌーボックカル/Nuhvok-Kal
重力を操る。

ラクシ/Rahkshi[編集]

マクータがマタ・ヌイ島に送り込んだ刺客。ラクシ自体に命は無く、クラータ/Kraata[注 4]という生物が宿ると動き出す。それぞれが特殊能力と両端に刃の付いた槍を持ち、飛行も可能。

『BIONICLE -マスク・オブ・ライト- ザ・ムービー』にも登場。2010年の玩具シリーズ『BIONICLE STARS』では新規造形の黄色い個体が登場・販売された。

レラーク/Lerahk
体色は緑。猛毒を操る。
グラーク/Gurahk
体色は青。槍から物体を粉砕するビームを発射する。
パンラーク/Panrahk
体色は茶色。槍から爆発エネルギーを発射する。
タラーク/Turahk
体色は赤。恐怖を植え付ける。
カラーク/Kurahk
体色は白。怒りや闘争心を植え付け、仲間割れさせることも可能。
ボラーク/Vorahk
体色は黒。相手の力やエネルギーを吸い取ることができる。

ピラカ/Piraka[編集]

イグニカを狙う、元ダークハンターの一団。

ザクタン/Zaktan
“ならず者”の異名を持つ、ピラカ一味のリーダー。体色は緑。
ハカーン/Hakann
“荒くれ者”の異名を持つピラカ。体色は赤。
ヴェゾック/Vezok
“けだもの”の異名を持つピラカ。体色は青。
アヴァック/Avak
“つわもの”の異名を持つピラカ。体色は茶色。
レイダック/Reidak
“曲者”の異名を持つピラカ。体色は黒。
トック/Thok
“流れ者”の異名を持つピラカ。体色は白。
ヴェゾン/Vezon
体色は黒。巨大化したフェンラックを使役している。

バラッキ/Barraki[編集]

ヴォヤ・ヌイの海底深くに生息する邪悪な海棲生物。

タカドックス/Takadox
普段は小さな洞窟に身を潜め、近づいた獲物を長い腕の鋭利なナイフでなで斬りにする。
カルマー/Kalmah
左手の吸盤を持った長い触手を自在に操り、捕縛した獲物を押し潰す。
カラパー/Carapar
全身が厚い甲羅に覆われており、電撃以外の攻撃にはビクともしない。
マンタックス/Mantax
海底を這って獲物に忍び寄り、強力な牙で背後から瞬時に襲い掛かる。
エーレック/Ehlek
背部に備えた無数の棘から瞬間的に電気を発し、獲物を一瞬にして麻痺させる。
プライダック/Pridak
気が短く残酷であり、鎧をも切り裂く剃刀のような歯を武器とする。素早い動きと驚異的な泳力を誇り、無防備な獲物を頭上から静かに襲い掛かる。

その他の敵[編集]

バーラッグ/Barahg Twins
獣脚類に似た姿の双子の怪物。体色がカードックは青、ガードックは赤である。
クラナやボロクーバの大群を支配下に置き、マタ・ヌイ島に多大な被害を齎すが、トーア・マタによって倒される。
ボロクーバ/Bohrok Va
バーラッグに従う雑兵的存在。ボロックのように同型の個体が複数存在し[注 5]、クラナを背中に載せて運ぶ等のサポートを担う。
ニディーキ/Nidhiki
テリダックスに仕えるダークハンターで、4本の脚とハサミを持つ怪物。頭の切れる戦略家で、卑劣な罠で敵を陥れる。脚をたたむと飛行が可能となり、口からエネルギーウェブを吐く。
元はメトロ・ヌイを護るトーアの一人だったが、仲間を裏切ってダークハンターとなり、ルーダカの力で現在の姿へと変貌した。
リカーンやトーア・メトロと対峙するが、最期はクレッカやニヴォークと共にテリダックスに吸収される[1]
クレッカ/Krekka
ニディーキの相棒。知能の低いが怪力の持ち主で、ニディーキに従って動けば凄まじい脅威となる。右肩付近にシューターを装備し、ニディーキと同じく飛行できる。
シドラック/Sidorak
ヴィソラックを率いる司令官。左腕のハーディングブレードからはビームを発射できる[2]
ルーダカに想いを寄せ、結ばれる事を夢見ていたが、結局は彼女に利用されただけであった。

その他[編集]

ルーダカ/Roodaka
ヴォーテックス族の女性で、キサ島の出身。触れた者を変異させるローツカ・スピナーを操る。
シドラックの副官として共にヴィソラックを率いていたが、彼を蹴落として自分が司令官になるという野心を抱いており、トーア・ホーディカとラハガとの戦いの最中に裏切り、シドラックをキートングに殺害させる[2]
その後長い年月が過ぎ、テリダックスを助けたルーダカは既にブラザーフッドと対立していたダークハンター達に狙われる事になる。何とか帰って来たキサ島はタートラックによって荒らされ、彼女もあわや殺されそうになるが、タートラックを追ってキサ島に来ていたトーア・ヌーヴァに救われる。その後、彼女はブラザーフッドやダークハンターと完全に決別し、ラハガを元のトーアの姿に戻してタフー達と本当の意味での仲間となった。
アクソン/Axonn
ブルタカ/Brutaka
ヒドラクソン/Hydraxon
イグニカが自らを守らせるため、ポーマトランのデカールを変化させた姿。トーアを超える巨体を誇り、左手首に備えた3枚のナイフやコルダックブラスター、ブーメランを武器とする。

脚注[編集]

注釈
  1. ^ 複数の媒体で同じボロックが数体から数十体以上の群れで襲ってくるシーンが描かれている。
  2. ^ 一人称に自分の名前で、トーア達と会話をしたり挑発する事もあった。
  3. ^ どのような技かは不明だが、描写からおそらく空気砲のような技だと思われる。
  4. ^ 玩具では芋虫、映像作品では蛇とムカデが合わさったような姿で描かれている。
  5. ^ この内、日本では4体の玩具がカバヤ食品から発売された。
出典
  1. ^ 『BIONICLE2 メトロ・ヌイの伝説』
  2. ^ a b 『BIONICLE3 Web of Shadows』