トリニトロアゼチジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トリニトロアゼチジン
IUPAC名1,3,3-trinitroazetidine
別名TNAZ
分子式C3H4N406
分子量192,09 g/mol
CAS登録番号[97645-24-4]
密度1,84 g/cm3,
融点101 ℃
爆薬としての性質
爆速8950 m/s, 仮比重
危険性

トリニトロアゼチジン(略称:TNAZ、:Trinitroazetidine)とは、爆薬の一種である。

特徴は非常に低感度で低感度爆薬として認められている。ポリマーと混合しなくても溶融・成型が可能で次世代の可塑性爆薬として期待されている。

爆薬としては優れた特性を持つが、2007年現在のRDXの製造コストは1キログラムあたり20ドルなのに対し、同量のトリニトロアゼチジンの製造コストはおよそ200ドルと製造コストの高さが実用化の最大の問題点になっている。

現在、5種類の合成ルートがあるが、さらに効率の高い合成ルートの研究が進められている。