スポーツパークまつばら

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スポーツパークまつばらは、2015年7月にオープンした、大阪府松原市に位置するスポーツ施設。スケートボードフットサル用の設備を備えている。利用者である西矢椛2020年東京オリンピック金メダル受賞を受け、設備の拡大と改称を検討している。

設備[編集]

阪神高速道路大和川線の高架下がスポーツゾーンに転用されている[1]。小規模な複合スポーツ施設であり、約850平方メートルのスケートパークと、3面のフットサルコートが備わっている[2]。その面積ゆえ、スケートパークの利用は一度に30人が上限とされる[3]

支配人は太健二[2][4][5]

沿革[編集]

大阪府松原市では公園でのスケートボードにより設備が破損する事態が起こっており、松原市は安全にスケートボードを行える環境を整えるべくスポーツパークの設置を決定した[5]2015年1月には指定管理者の募集を実施し[6]ミズノを指定管理者に迎えて7月4日に開設に至った[1]

2021年7月に開催された2020年東京オリンピックでは、オープン当初から施設を利用していた西矢椛スケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した[5]。これを受けて松原市長の澤井宏文は「西矢椛記念パーク」への改称を検討していると発表した。また、東京オリンピックでのスケートボード会場である有明アーバンスポーツパークのような本格的なスポーツ施設への改修も目指しており、西矢の監修を希望しているとコメントした[7]

東京オリンピックを機に、スケートボードの利用者が約4割増えて安全性の懸念が浮上したことを踏まえ、同年9月に澤井が施設の拡充を発表。約3000万円の事業費を投入し、阪神高速の高架下に位置する約300平方メートルの敷地に上級者用のスケートパークを開設する見込みである[3]

出典[編集]

  1. ^ a b 7月4日open!! スポーツパークまつばら」『広報まつばら』第692号、松原市、2015年7月1日、2-3頁、2021年7月29日閲覧 
  2. ^ a b スケボー西矢椛が通うパーク支配人も祝福「金メダリストが生まれるとは」」『スポーツ報知』、2021年7月26日。2021年7月29日閲覧。
  3. ^ a b 中島隆「五輪金の西矢椛も「心配」 人気急増、大阪のスケボー施設を拡充へ」『朝日新聞』、2021年9月4日。2021年9月9日閲覧。
  4. ^ スケボー女子金・西矢は「ストイック」知人ら祝福」『産経新聞』、2021年7月26日。2021年7月29日閲覧。
  5. ^ a b c 堀之内健史、中島隆「最年少金の13歳西矢椛、週5で通うスケボー場で見せた姿」『朝日新聞』、2021年7月26日。2021年7月29日閲覧。
  6. ^ ニュース松原」『広報まつばら』第686号、松原市、2015年1月1日、8頁、2021年7月29日閲覧 
  7. ^ 田中昌宏「大阪・松原市に「西矢椛記念パーク」誕生も…拠点施設改称 沢井市長が示唆」『スポーツ報知』、2021年7月26日。2021年7月29日閲覧。

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度35分33.7秒 東経135度32分56.0秒 / 北緯34.592694度 東経135.548889度 / 34.592694; 135.548889