ジュゼッペ・カンマラーノ
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ジュゼッペ・カンマラーノ Giuseppe Cammarano | |
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カンマラーノ作『フェルディナンド1世一家の肖像画』(1820) | |
生誕 |
1766年1月4日 イタリア、シャッカ |
死没 |
1850年10月8日 イタリア、ナポリ |
ジュゼッペ・カンマラーノ(Giuseppe Cammarano、1766年1月4日 - 1850年10月8日)はイタリアの画家、美術教師である。シチリア・ブルボン朝のフェルディナンド1世の宮廷画家になり、ナポリ美術アカデミーで教えた。
略歴
[編集]シチリアのシャッカで生まれた。父親は宮廷で働く有名な俳優であった。カンマラーノが生まれた後、すぐに家族はナポリに移った。10代でナポリの絵画学校に入学し、フェデーレ・フィシェッティ(Fedele Fischetti: 1732–1792)の工房で学び、舞台美術家、建築家のドメニコ・ケーリ(Domenico Chelli: 1746–1820)やフェルディナンド1世に招かれてナポリに滞在していたドイツ人画家、ヤコブ・フィリップ・ハッケルト(1737-1807)からも教えを受けた。国王から奨学金を受けて、ローマでも修行した。
5年ほどローマで修行した後1788年にはナポリに戻った。1791年にはカゼルタ宮殿の装飾画を描いた。フェルディナンド1世の宮廷画家になり、王族の肖像画や宮殿の装飾画描いた。
1806年から1810年代の半ばまで、ナポリ王国がフランスの支配下にあった時はナポリ王、ジョアッキーノ1世となったジョアシャン・ミュラの王妃、カロリーヌ・ボナパルトの肖像画も残している。
ナポレオン戦争の後、損害を受けた王宮の修復も行った。ナポリ美術アカデミー教授にも任じられた。
息子のサルヴァトーレ・カンマラーノ(1801-1852)は有名なオペラ台本作家になり、孫のミケーレ・カンマラーノ(Michele Cammarano: 1835-1920)は画家になった。
作品
[編集]-
カロリーヌ・ボナパルト(1813)
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フェルディナンド1世 (両シチリア王) (1815)
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マリーア・イザベッラ・ディ・スパーニャ(c.1815)
参考文献
[編集]- Oreste Ferrari. Cammarano, Giuseppe. Treccani.it. — Dizionario Biografico degli Italiani - Volume 17 (1974).
- Cammarano, Giuseppe. Treccani.it. — Enciclopedie on line.
- Luigi Fusco. Dell’Attivita’ di Giuseppe Cammarano nei siti reali casertani. Neoborbonici.it. — Associazione culturale Neoborbonica.