ジメチルスルホニオプロピオナート

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ジメチルスルホニオプロピオナート
DMSPの構造式
別名ジメチル-β-プロピオテチン
DMSP
分子式C5H10O2S
示性式(CH3)2S+CH2CH2COO
分子量134.04
CAS登録番号7314-30-9

ジメチルスルホニオプロピオナート(dimethylsulfoniopropionate、略称 DMSP)は有機硫黄化合物スルホニウムの一種である。ミズゴケプランクトンなどが作る物質で、硫酸塩エアロゾルと有機エアロゾルに変わり、雲を発生させる。

化学的に不安定なため、ジメチルスルフィド (DMS) やメタンチオールに分解し、それぞれがエアロゾルとなり、上空でができやすくなる。これは、水田・海・湿地などの植物や植物プランクトンが作ることがわかっている。また、雲は太陽光を反射し、地球温暖化を減速させることができるとされ、近年研究が進められている。

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