ジップロック

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ジップロック
アメリカ版ジップロックの商品(1USガロン(3.7L)52袋入、2008年)
アメリカ版ジップロックの商品(1USガロン(3.7L)52袋入、2008年
種類 ストレージソリューション
所持会社 SCジョンソン
使用開始国 アメリカ合衆国
主要使用国 アメリカ合衆国、日本など
使用開始 1968年
ウェブサイト https://ziploc.com/
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ジップロック英語: Ziploc)は、SCジョンソンが製造・販売するファスナー付きのプラスチック・バッグ食料保存袋として広く使われている。日本では旭化成ホームプロダクツが販売している。

米国での歴史[編集]

1951年、Flexigripが創立されて、Borge Madisonの技術を使ってプラスチック・ファスナーを、おもにルーズリーフバインダーブリーフケースの中身用に開発・販売していた。その後、製品を包むバッグの需要が多いことに気づき、1961年、日本の生産日本社(セイニチ)[1]からMinigrip型プラスチック・ファスナーのアメリカでの製造・販売権を得て、Minigrip社[2]を設立した。1964年にはMinigrip社はダウ・ケミカルと食料品用(スーパーマーケット向け)の製品の全米独占ライセンスでの製造・販売に乗り出して、これは大成功となった。

1968年、Ziplocブランドが立ち上げられ、テストマーケットされた[3]。その後、ダウ・ケミカルはプラスチック・バッグの生産のスピードを改良してより安い材料を提供した。

1978年、Minigrip社はSignode[4]に買われて、その子会社となった。1986年、Signodeとダウ・ケミカルはZip-Pak[5]を設立。1991年には、イリノイ・ツール・ワークスがダウ・ケミカルのZip-Pak持ち株を買ったので、Zip-PakはITWの完全子会社となった。

1997年SCジョンソンがダウ・ケミカルのZiplocを含むDowBrandsを買収して、今に至っている。買い値は13 - 17億ドルと言われている[6]

日本では[編集]

日本では当初ライオンが販売権を保有していたが、1996年旭化成に販売権が移行し、現在は旭化成ホームプロダクツが販売している。日本における商標権はSCジョンソンと旭化成ホームプロダクツが共有している(登録商標第2203799号ほか[7])。

脚注[編集]

  1. ^ 生産日本社(セイニチ)
  2. ^ Minigrip, LLC
  3. ^ Melanie Rehak (2014年). “Who Made That Ziploc Bag?”. ニューヨーク・タイムズ. 2020年5月29日閲覧。
  4. ^ Signode Packaging Systems
  5. ^ Zip-Pak
  6. ^ Christine Bittar. Brandweek. New York: October 15, 2001. Vol. 42, Iss. 38, p. 4
  7. ^ 商標登録2203799ほか。(特許情報プラットフォーム) 2022年2月2日閲覧現在。

外部リンク[編集]