シンチャンケリス

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シンチャンケリス
地質時代
ジュラ紀中期 - 後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
下目 : 真潜頚下目 Eucryptodira
: シンチャンケリス科 Xinjiangchelyidae
: シンチャンケリス属 Xinjiangchelys
学名
Xinjiangchelys

シンチャンケリス (Xinjiangchelys) は、ジュラ紀中期から後期にかけての約1億7,600万年前 - 約1億4,600万年前に生息したカメ爬虫綱 - カメ目 - 潜頚亜目 - シンチャンケリス科学名は「新疆(しんきょう=シンチャン)のカメ」の意。

形態[編集]

甲長約30cm - 40cm。プロガノケリスなど、初期のカメと異なり、不完全ながらも頭と四肢を甲羅に引っ込めることが出来た。それとともに後頭部を保護していた眼窩後方の頭頂骨及び後眼窩骨が縮小し、現代のカメに近い形態となっている。また、外耳も完全に形成されていた。部、の咬合面は狭く、食物を切断する単純な構造であった。頸椎は関節が柔軟で大きく曲がる様になっていたが、現代のカメほど大きい負荷には耐えられなかったとされる。

分布[編集]

中国新疆ウイグル自治区,雲南省)、カザフスタンモンゴルタイなどから化石が出土。また、これの属するシンチャンケリス科白亜紀には日本ヨーロッパにも分布しており、広い範囲に生息、繁栄していた事が窺える。

関連項目[編集]

  • 潜頚亜目
  • プレシオケリス科 - 同時代のヨーロッパに栄えた潜頚亜目に属するカメの絶滅群。甲長1mに達する大型のものや、二次口蓋を持つものなどがいた。

参考文献[編集]