コスモス1443号

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コスモス1443号
TKS
TKS
所属 ソビエト連邦
国際標識番号 1983-013A
カタログ番号 13868
状態 運用終了
目的 物資輸送
打上げ機 プロトンロケット
打上げ日時 1983年3月2日
質量 18トン
発生電力 2.4kW
軌道要素
軌道 低軌道
近点高度 (hp) 199km
遠点高度 (ha) 269km
軌道傾斜角 (i) 51.6度
軌道周期 (P) 88.9分
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コスモス1443号の帰還カプセル

コスモス1443号(ロシア語:Космос-1443、ラテン文字表記の例:Cosmos 1443)とは、1983年ソビエト連邦によって打ち上げられた宇宙ステーションへの補給船。TKSの3回目の飛行で、2回目の補給ミッションだった。

設計[編集]

コスモス1443号は、TKSと呼ばれる重量18トンの大型宇宙船で、もともとはアルマース宇宙ステーションへの物資の補給のために開発されたものだった。人員の輸送も可能なように設計されたが、TKSが有人で打ち上げられたことは一度もなかった。

宇宙船は、帰還用のVAカプセルと大きな容積を持つFGBモジュールから構成されていた。VAカプセルにはエンジンを装備したモジュールが結合し、カプセルに軌道変更能力を与えていた。FGBモジュールも単体で軌道変更能力を有していた。

飛行[編集]

アルマース計画がキャンセルされたため、コスモス1443号は宇宙ステーションサリュート7号ドッキングすることになった。

コスモス1443号は、1983年3月2日バイコヌール宇宙基地からプロトンロケットによって打ち上げられ、2日後の3月4日にサリュート7号とドッキングした。その後は5ヶ月以上に渡りサリュートと結合していたが、8月14日にドッキングが解除された。続いて着陸カプセルとFGBモジュールが分離された。FGBは8月19日に軌道変更を行い、大気圏に突入して消滅した。帰還カプセルは4日後の8月23日に大気圏に突入し予定通り着陸した。内部には宇宙ステーションから送られた350kgの物資が載せられていた。

コスモス1443号はTKSの3回目の飛行だった。一つ前のTKSのミッションは1981年4月のコスモス1267号で、次のミッションは1985年9月のコスモス1686号だった。

参考文献[編集]

関連項目[編集]