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コクテンカタギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コクテンカタギ
コクテンカタギChaetodon guentheri
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: チョウチョウウオ科 Chaetodontidae
: チョウチョウウオ属 Chaetodon
: コクテンカタギ C. guentheri
学名
Chaetodon guentheri
C. G. E. Ahl, 1923
和名
コクテンカタギ
英名
Crochet butterflyfish
Guenther’s butterflyfish

コクテンカタギ(黒点担、学名:Chaetodon guentheri)は、スズキ目チョウチョウウオ科に分類される魚類の一種。種小名は、動物学者ギュンターへの献名である[1]

形態

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幼魚
  • 全長18cm[2]
  • 頭頂部、背中、体側の後ろ半分は黄色い。
  • 体側全体に黒点が散りばめられている。
  • 幼魚の背鰭後端には黒い点がある[3]
よく似た種
ゴマチョウチョウウオ
アフリカン・バタフライフィッシュ

よく似た種としてゴマチョウチョウウオアフリカン・バタフライフィッシュがいる。

両者は外見上酷似しているが、

本種とゴマチョウの場合、

  • 臀鰭の黒い帯が、本種にはなくゴマチョウにはある[3]

本種とアフリカン・バタフライの場合、

  • 背鰭後方から臀鰭にかけての黒い線が、本種にはなく、アフリカン・バタフライにはある。

といった相違点がある。また、本種は西部太平洋に分布するのに対し、アフリカン・バタフライは西部インド洋のアフリカ沿岸、セーシェルモーリシャスなどの島々に分布する。[4]

生態

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雑食だが、潮通しの良いところでプランクトンを主に食べる[5]

水深5-40m[5]の潮の流れがかなり強いサンゴ礁、岩礁域に大きな群れを作って生息する[3]とされるが、日本ではさらに深い場所で見られる[5]

分布

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日本、台湾、フィリピン、パプアニューギニア、東オーストラリア沿岸[2]。日本では本州中部以南に分布する[3]

人とのかかわり

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観賞魚。

脚注・出典

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  1. ^ Christopher Scharpf & Kenneth J. Lazara (2022年5月23日). “Order ACANTHURIFORMES (part 1): Families LOBOTIDAE, POMACANTHIDAE, DREPANEIDAE and CHAETODONTIDAE”. The ETYFish Project. 2021年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  2. ^ a b Froese, Rainer & Pauly, Daniel. “Chaetodon guentheri”. FishBase. 2020年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月12日閲覧。
  3. ^ a b c d 瀬能、吉野(2008).
  4. ^ 中村(2003), pp. 14, 18.
  5. ^ a b c 中村(2003), p. 18.

参考文献

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  • 中村庸夫『チョウチョウウオガイドブック』TBSブリタニカ、2003年、pp. 14,18頁。ISBN 4-484-03404-2 
  • 瀬能宏監修、吉野雄輔著『日本の海水魚』山と溪谷社、2008年、p. 232頁。ISBN 978-4-635-07025-6 

関連項目

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外部リンク

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