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カーボナード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーボナード
レーザーによって宝石として切り取られることもあるが、粒状の外観をしている。 通常、産業用の高圧プレスで割れる。
中央アフリカ共和国からの3つのカーボナード
分類 元素鉱物
化学式 C
結晶系

等尺性六方八面体

(立方体結晶システム)
モル質量 12.01 u
晶癖 多結晶
断口 不規則な破れた表面
モース硬度 10
光沢 アダマンティン光沢
典型的には黒色で、灰色や様々な色合いの緑色と茶色が時々斑状になることがある。
条痕
比重 3.52±0.01
密度 3.5–3.53 g/cm3
Polish luster アダマンタイト
複屈折 なし
多色性 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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カーボナードあるいはカーボネード (carbonado) は、天然の多結晶ダイヤモンド。ダイヤモンドの微細な結晶が緻密に集積した鉱物の変種である。黒色ダイヤモンド[1]あるいはブラックダイヤモンド (black diamond) ともいう。

バラス (ballas)、ボルツあるいはボーツ (bort, boart) ともいうが、粒状結晶からなるものをカーボナード、針状結晶からなるものをバラスと区別することもある。ボルツは、ダイヤモンドの研磨くずを意味することもある。

色は黒色、暗灰色、濃褐色など。へき開がないので、単結晶ダイヤモンドと違い非常に割れにくい。ただし、結晶の大きさや性質により、品質にはばらつきが大きい。

中央アフリカ共和国ブラジルなどで産する。産出量は少なく高価だが、宝飾用の需要が少ないため、単結晶ダイヤモンドに比べれば安価である。

カーボナードを模して、ダイヤモンドの微小結晶を焼結させた人工素材ダイヤモンド焼結体 (PCD = polycrystalline diamond) があり、安価で品質が一定しているので工業用に広く使われている。

脚注

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  1. ^ 文部省 編『学術用語集 採鉱ヤ金学編』日本鉱業会、1954年。 

関連項目

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外部リンク

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