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カザリバガ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カザリバガ科
カザリバガ科に属する種。ハワイ島より。
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
上科 : キバガ上科 Gelechioidea
: カザリバガ科 Cosmopterigidae
下位分類
本文参照

カザリバガ科学名Cosmopterigidae)は、チョウ目キバガ上科に所属する昆虫類の分類群の一つ。分類されるの特徴として、成体では小さい羽を持ち、幼生はとても小さい体で、住み着く植物の茎や種子、葉を内側から食べる。総1500種が分類される。特に本科のガの種類が豊富なのはオーストラリア・太平洋地域で、780種が生息する。それら地域の中で見ても、ハワイ島の種の多さは異常ともいえるほどであり、Hyposmocomaというハワイ固有の属には知られているだけで350種、実際は800種ほどいると思われている[1]

尚、以前カザリバガ科であった種の一部はAgonoxeninae科に移動された。

分類

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本科は4つの亜科に分かれる[2]

カザリバガ亜科

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Limnaecia[3][4]

Labdia[3][4]

Ressia属[3][4]

Pyroderces属[3][4]

Anatrachyntis属[3][4]

Cosmopterix属[3][4]

Macrobathra属[3][4]

日本でのカザリバガ

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日本では『日本産蛾類 標準図鑑』に40種掲載されて以降詳しく研究された。特に黒子浩によるカザリバガ科の研究は、『動物系統分類学7下C』(1972年、中山書店)によるチョウ目研究、それに加え2015年出版の『日本の昆虫 第5巻』ではカザリバガ科が記されたことにより、大きく種の判別が分かり易くなったと言われている[5][4]

また、英彦山には、日本産カザリバガ属の半数近くにあたる23種が生息してることが、前述の黒子浩や、当時九州大学助教授だった安松京三により判明している[5]

脚注

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出典

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  1. ^ Rubinoff D, Haines WP (July 2005). “Web-spinning caterpillar stalks snails”. Science 309 (5734): 575. doi:10.1126/science.1110397. PMID 16040699. 
  2. ^ Heikkilä, Maria; Mutanen, Marko; Kekkonen, Mari; Kaila, Lauri (2014). “Morphology reinforces proposed molecular phylogenetic affinities: a revised classification for Gelechioidea (Lepidoptera)”. Cladistics 30 (6): 563–589. doi:10.1111/cla.12064. ISSN 0748-3007. 
  3. ^ a b c d e f g カザリバガ科”. t-moth.jp. 2024年3月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 梅津一史 (2019). “秋田県内で採集されたカザリバガ科蛾類”. 秋田県立博物館研究報告 44: 18-26. 
  5. ^ a b 広渡俊哉 (2020). “黒子浩先生の小蛾類研究”. YADORIGA やどりが 264: 20-22.