オオカマス
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オオカマス | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Sphyraena putnamae Jordan & Seale, 1905 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オオカマス | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Sawtooth barracuda |
オオカマス(Sphyraena putnamae)は、カマス科(分類は特に断らない限り[1])の硬骨魚。塩焼きなどにして食べる[2]。
なお、長崎県でオオカマスと呼ばれているのは別種のカマスサワラである[3]。
分布
[編集]西部太平洋、インド洋[4]の熱帯域[5]に広く分布する。東南アジアでは大型個体が大量に水揚げされるが、日本では少ない。これまで相模湾、和歌山県、土佐湾、喜界島、奄美大島、瀬底島、および沖縄島から記録されている。2018年の文献に、内之浦湾に水揚げされたという記述がある[6]。
形態
[編集]体長90センチ。体はやや偏側し、細長い。頭は尖る。鱗は小さい。体背面は緑がかった暗色、体側面は銀白色。体側に「く」の字状の横帯が並ぶ[5][6]。
2基ある背鰭は小さい[4]。腹鰭起部は第1背鰭起部よりもやや前方にある[5]。第2背鰭と臀鰭の最後尾にある軟条は他の軟条よりもわずかに長い[6]。尾鰭後縁に後方への出っ張りがないことでオニカマスと区別できる。第1背鰭は1棘条9軟条。尻鰭は8軟条。側線鱗は124 - 134枚[7]。
生態
[編集]内湾やサンゴ礁の浅所に生息[7]。夜行性であるとされ、 昼間は大きな群れで遊泳する[8]。
出典
[編集]- ^ “Sphyraena putnamae Jordan & Seale, 1905 オオカマス”. BISMaL. 国立研究開発法人海洋研究開発機構. 2020年12月15日閲覧。
- ^ 河野友美 編『魚 Ⅰ』真珠書院〈新・食品事典3〉、1991年5月20日、189頁。ISBN 4-88009-103-0。
- ^ 『魚貝ものしり事典』平凡社、2003年8月25日、117頁。ISBN 4-582-12427-5。
- ^ a b 『日本大百科全書 3』小学館、1985年4月20日、879頁。ISBN 4-09-526003-3。
- ^ a b c 『新訂原色魚類大圖鑑』多紀保彦, 河野博, 坂本一男, 細谷和海(監修)、北隆館、2005年12月10日、701頁。ISBN 4-8326-0820-7。
- ^ a b c 小枝圭太, 畑晴陵, 山田守彦, 本村浩之 編『鹿児島の海 内之浦漁港に水揚げされる魚たち』鹿児島大学総合研究博物館、鹿児島市、2018年3月1日、421頁。ISBN 978-4-905464-12-9。
- ^ a b 中坊徹次 編『日本産魚類検索― 全種の同定―』東海大学出版会、1993年10月12日、1133頁。ISBN 4-486-01250-X。
- ^ Senou, H (2001). “Sphyraenidae”. In K. E. Carpenter, V. H. Niem. FAO species identification guide for fishery purposes. The living marine resources of the western central Pacific. 6. Rome: FOOD AND AGRICULTURE ORGANIZATION OF THE UNITED NATIONS. pp. 3685–3697