おまえのなつやすみ

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おまえのなつやすみ
ジャンル 義兄妹つゆだくひきこもりアドベンチャーゲーム
対応機種 Windows 95/98/Me/2000/XP
DVDプレイヤー(DVDPG)
発売元 FlyingShine黒
Black Rainbow(DVDPG版)
ディレクター 長岡建蔵
キャラクターデザイン 長岡建蔵
シナリオ 石埜三千穂
音楽 さっぽろももこ
発売日 2004年3月26日
2007年1月26日(1・2DVDセット版)
2007年11月29日(DVDPG版)
レイティング 18禁
メディア CD-ROM
DVD-ROM(1・2DVDセット版)
DVD(DVDPG版)
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おまえのなつやすみ』とは、2004年3月26日にFlyingShine黒から発売されたアダルトゲームである。実質的な開発者は旧CRAFTWORK長岡建蔵さっぽろももこ石埜三千穂である[1][2]

本項では、2006年2月24日に発売された続編『おまな2 おまえんち萌えてるぞ』についても解説する。

解説[編集]

本作はばかばかしいまでにストレートな性的描写と不条理なギャグ、さらには暑苦しい性格の主人公を特徴としている[3]。 システム面の特徴として、主人公の名前を変更しようとすると強制的に「おまえ」に設定されてしまうという仕様がある[1]

2007年11月29日にはBlack RainbowからDVDPG版が発売された。

あらすじ[編集]

おまえのなつやすみ[編集]

あつしは家族でハワイへ旅行に行くと周囲に話していたが、実際は両親だけが旅行に行ってしまい、義妹のころなとともに留守番を押し付けられてしまった。 ころなもあつしと同じようなことをしたため、二人は家の中にこもらざるを得なくなってしまった。 そこへ、従妹のほむらが兄妹を心配して家に来た結果、騒動はさらに大きくなるのであった。

おまな2 おまえんち萌えてるぞ[編集]

ころなは街でスカウトに声をかけられたことを機にオーディションに出ることにした。 あつしが妹をオーディションに受からせるべくころなを特訓させていたとき、同じ目標を持つ氷室兄妹があらわれた。 成り行きで氷室兄妹と合同で特訓することになった火野兄妹だが、各々の個性が爆発した結果、特訓は波乱をきわめるのであった。

登場人物[編集]

火野あつし
本作の主人公。
見栄っ張りで思い込みが激しく暑苦しい人物である[3]
火野ころな
声 - 大波こなみ[3]
あつしの義妹で、義兄同様見栄っ張りだが理屈に弱いため、兄の屁理屈に負けている[3]
水泳部に所属している。
火野ほむら
声 - 島香麗子[3]
火野兄妹の従姉[3]で、様子を見に来たところを巻き込まれた。クールでおっとりしているようだが、実際は兄妹同様見栄っ張りである。

おまな2からの登場人物[編集]

氷室 リョウ
あつしの幼馴染兼ライバル[3]。気取り屋で見栄っ張り[3]
氷室 レイナ
声 - 大花どん[3]
リョウの妹[3]。皮肉屋で見栄っ張り[3]
氷室 レイコ
声 - 野神奈々[3]
氷室兄妹の母親で元女優[3]。一見すると妖婦だが、息子への溺愛ぶりが高じて見栄っ張りになる時がある[3]

批評[編集]

パソコンゲーム誌の編集者である前田尋之の公式サイト「電脳世界のひみつ基地」では、前述の名前変更に関する仕様や、アダルトゲームとしては珍しくHシーンよりもギャグシーンの差分が多いことなどについて触れ、見事なまでのバカゲーで、エロさはそれほどでもないと評価されている[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 松田 (2019年1月24日). “とんがりギャルゲー紀行 第63回:おまえのなつやすみ”. 電脳世界のひみつ基地. 2019年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月10日閲覧。
  2. ^ 『おまなつ・ピエタ 設定資料&原画集』 奥付
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 高瀬 (2006年1月17日). “あの不条理AVG『おまなつ』がさらにおバカになって帰ってきた! 『おまな2 おまえんち萌えてるぞ』2月24日発売!”. Game-Style. ビートニクス. 2009年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月5日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『おまなつ・ピエタ設定資料&原画集』 CRAFTWORK side.c 2008年12月30日