Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/全身麻酔の歴史 20240111

全身麻酔の歴史ノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

選考終了日時:2024年1月24日 (水) 16:27 (UTC)2024年2月7日 (水) 16:27 (UTC)

  • (自動推薦)2023年12月度の月間新記事賞受賞記事。--totti会話2024年1月10日 (水) 16:27 (UTC)[返信]
  • 反対 現状の記事は無出典記述がかなり多く、良質な記事の規準は満たしていないと考えます。また、「項目に記述されるべきトピックがある程度網羅されている」とも言い難いです。
  • §概要 - 「初の全身麻酔の記録を遺した」のが華岡青洲とありますが、記事を読む限り「科学的記録」とか「実証的記録」といった表現のほうが正鵠を射たものではないでしょうか。
  • §古代 - ギリシャ・ローマに関する記述がほとんどないようですが、適切でしょうか。記事中にも「ギリシャ神話の神ヒュプノス(眠り)、ニュクス(夜)、タナトス(死)は、しばしばケシを手にした姿で描かれていた」とありますし、ギリシャ医学が後の西洋医学に与えた影響は多大なものと思いますから、もう少し紙幅を割くべきではないかと思います。また、「アヘン」「古代中国」という節わけはあまり良くない気がします。「アヘン」節はおおむね古代オリエント地域の記述に終始しているようですから、節分けは地域ごとにしたほうがきれいなのではないかと思います。くわえて、「シュメール人は、紀元前3400年頃にはメソポタミア下流でケシを栽培し、アヘンを収穫していたと言われているが、これには異論がある。」という文章についてですが、「異論」がどこにかかるのかがよくわかりませんでした。ケシを栽培していたことについてでしょうか、それともアヘンが用いられていたことについてでしょうか。後者であるならば重要な情報だと思いますから、もう少し詳しい記述がほしいです。これは選考には関わりませんが、麻沸散の処方箋についてはできるかぎり本草用語を用いるべき気がします。
  • §中世・ルネサンス期 - 2箇所に要出典テンプレートが残っています。西洋における麻酔の利用に関する記述が事実上イングランド(イギリスと訳されていますが、あまり良くないと思います)についてのものしかありませんが、中世のイングランドというのは西洋世界においてはだいぶ辺境に位置づけられる地域と思いますから、ビザンツや大陸ヨーロッパに関する記述はほしいなと思います。
  • §18世紀 - 「ベドーズは~」以降が無出典です。
  • §19世紀 - 琉球・日本に関する記述がある一方、中国に関する記述がないのはやや問題がある気がします。両国の麻酔の記録はいずれも漢方に依るものですし、中近世の中国における麻酔医学になんら進展がなかったとも考えがたいです(事実そうであるというのなら仕方ないですが…)。また、「1844年12月10日、ガードナー・コルトンは~」以降の段落が無出典です。
  • §20世紀 - 「この薬は1934年3月8日、ラルフ・M・ウォーターズがその特性を調査するために~」以降の節、「気管チューブの弯曲(Magill curve)もマギルにちなんで命名されたものである」が無出典です。また、21世紀の麻酔史については「20世紀以降」としてまとめてしまってもかまわないのではないかと思います。--Nux-vomica 1007会話2024年1月15日 (月) 02:30 (UTC)[返信]
返信 コメント有り難うございます。改稿予定ですので、それが終わればまた返信いたします。取り急ぎお礼まで。他の方のコメントも歓迎いたします。--Anesth Earth会話2024年1月15日 (月) 03:37 (UTC)[返信]
返信 (利用者:Nux-vomicaさん宛)
まだ、改稿が完全に終わっていないのですが、御指摘の無出典部分は全て対応したことと、実質的に共同執筆となっている状況で、記事の方向性を明確にしておきたいので、早めのお返事となります。まぁ、これで選考のスタートラインに立てたかな、というところと考えていますが。見だしに加えて小見出しを多く追加しています。
概要について
「実証的記録」というのはまさにその通りで、表現を借用させていただきました。なお、概要節は現代の麻酔科学への影響の観点から全面的に書きなおしました。無出典部分ありますが、本文中に記載した部分の要約のつもりです。ただ、要約と独自研究の違いは際どいところかも知れませんので、御指摘あれば修正します。
古代について
このあたりは、利用者:プブリリウスさんにだいぶ助けていただきました。指摘内容にそった修正となったと思います。この場で感謝の意を申し上げます。麻沸散については華佗、華岡青洲とも、本草用語にできるだけあわせました。
「異論」の部分に関しては、アヘン・ケシの記載年代についての異論で、改稿しました。
中世・ルネサンス期
網羅性から、ビザンツや大陸ヨーロッパについて加筆した方が良いとアドバイスいただきましたが、全身麻酔の歴史における位置づけというのは、核兵器の歴史における位置づけのようなもので、1846年のエーテル麻酔前は「前史」扱いであまり特筆性がなく、一次資料・二次資料の段階で異説も多いです。実際、編集の参考としている、下記の文献にも記載が無かったです。
松木明知『麻酔の歴史 150年の軌跡』克誠堂出版、1998年。ISBN 4-7719-0201-1 
Maltby, J.Roger 著、菊地博達、岩瀬良範 訳『麻酔の偉人たち』総合医学社、2016年。ISBN 9784883786411 
19世紀
中国についてなのですが、日本以上に全身麻酔の歴史に対する貢献度は低く、上記書籍にも言及がありません。いわゆる漢方や中医方は、麻酔科学的には華岡青洲を最後とする進化の袋小路と考えます。経口投与は近代麻酔科学では回避の方向に向かったので。これは概要に反映しました。
20世紀
21世紀と統合しました。パルスオキシメータなどについて加筆しました。編集していて、地理や歴史のバックグラウンドは自分は弱いな、と思っています。
現時点までの編集履歴はこれです。--Anesth Earth会話2024年1月20日 (土) 04:55 (UTC)[返信]
  • 加筆修正を確認いたしました。ありがとうございます。これからも改稿作業をお続けになるということですが、現状でも十分GAの域には達していると考えますので、 賛成 票を投じさせていただきます。--Nux-vomica 1007会話2024年1月20日 (土) 12:54 (UTC)[返信]
  • こんばんは。歴史に関することなら多少お手伝い出来るかなと、少しだけ追加させて頂きました。古代に関してはもう少し書けそうですが、もっぱらケシの利用に関することで、全身麻酔の歴史に書きすぎてもどうなのかなという気もしますので、もし余分であれば削って頂いて構いません。ビザンツについては、どうやらかなり保守的であったようで、何本か麻酔の歴史の論文を読んでも、言及されてないようにみえます。中世ヨーロッパでは、アラブからきた催眠スポンジが使われていたようで、こちらは少しなら書けるかもしれません。お邪魔になっていなければいいのですが。--プブリリウス会話2024年1月20日 (土) 10:56 (UTC)[返信]
    返信 非常に助かっております。睡眠スポンジは加筆しようと思ってたぐらいなので、是非お願いいたします。--Anesth Earth会話2024年1月20日 (土) 11:07 (UTC)[返信]
    (追伸)ケシについては、モルヒネの麻酔史における位置づけは吸入麻酔薬静脈麻酔薬に比べると、脇役感が否めないので、今の記載で十分だと思います。モルヒネは鎮痛作用は強いのですが、意識を無くす、すなわち麻酔作用は弱かったので、モルヒネを主剤とした全身麻酔はエーテル以前は完成に至らなかったと認識しています。--Anesth Earth会話2024年1月20日 (土) 11:50 (UTC)[返信]
    すいません言われたそばからケシを追加してしまいました。催眠スポンジは異端審問や禁書目録で廃れた、というような論文も見つけたのですが、どこまで信用していいものかわからないので、他にいいものがないか探しているところです。もし書かれる予定がおありでしたら、こちらは気にせず加筆して下さいますようお願いいたします。--プブリリウス会話2024年1月20日 (土) 12:25 (UTC)[返信]
    返信 いえいえ、有り難うございます。--Anesth Earth会話2024年1月20日 (土) 12:28 (UTC)[返信]
    中世ヨーロッパの催眠スポンジについて追加しました。ここら辺は近代の前座みたいなものなので、これくらいでいいのではないかなと思いますがいかがでしょうか。--プブリリウス会話2024年1月21日 (日) 12:43 (UTC)[返信]
    ありがとうございます。睡眠スポンジに関してはイスラムからの移入があったらいいな、と思っておりましたので、大変助かりました。前座なぞ、とんでもない、自分の不勉強を思い知りました。--Anesth Earth会話2024年1月21日 (日) 12:52 (UTC)[返信]
  • コメント改稿中のため、選考期間を2週間延長させていただきます。 --Anesth Earth会話2024年1月22日 (月) 13:27 (UTC)[返信]
  • 賛成 だいたい良さそうに思います。以下の点が気になりました。--Tam0031会話2024年1月23日 (火) 14:35 (UTC)[返信]
    • 「概要」節で、全身麻酔は意識消失、鎮痛、筋弛緩の3要素からなる、とありますが、その後でチオペンタールはほぼ鎮静作用しか持たないとあり、3要素にないのでは、と思ってしまいました。おそらく意識消失のことを鎮静ともいうのではないかと思うのですが、そうであればカッコ書きするなどして同じ意味で使われていることを明示した方が良さそうに思います。
    • 「マギルの活躍」の節、「意識下盲目的盲経鼻気管挿管」という言葉が出てきますが、2回目の「盲」の字は余計に見えます。
    • 「筋弛緩薬の全身麻酔への応用」節、「1960年代までは標準的な手術室設備にはならなかった」は英語からの直訳調という感じです。「1960年代になって標準的な手術室設備になった」くらいが良さそうです。
    返信 コメント有り難うございます。御指摘の部分、全て修正しました。今後ともどうかよろしくお願いいたします。--Anesth Earth会話2024年1月23日 (火) 23:22 (UTC)[返信]
  • 賛成 :良質な記事の基準を満たしていると思います。--OCI mechanics会話2024年1月25日 (木) 21:27 (UTC)[返信]

賛成票のみ3票以上の状態が48時間継続したため、早期終了・通過となります。--Alicia jawiki会話2024年1月28日 (日) 01:56 (UTC)[返信]