Wikipedia:秀逸な記事の選考/ディートリヒ・ブクステフーデ 20070502
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賛成/条件付賛成/保留/反対 3/0/0/0 この項目は選考基準の賛成のみ3票以上を満たしています。 2007年6月3日 (日) 02:49 (UTC) (2007年6月3日 11:49 (JST))までに異議がなければ秀逸な記事となります。 (ノート)
日本語版をメインに活動されていらっしゃる方にとってすれば、マイナーな音楽家かもしれませんが、文章の構成、スタイル、脚注のいずれもが秀逸のレヴェルに達していると思いますので推薦いたしました。--Tantal 2007年5月2日 (水) 14:34 (UTC)
- (コメント)主執筆者として、予想外の推薦をいただき、とても驚いています。ブクステフーデを専門とする音楽学者は世界的にも少なく、標準的な音楽辞典であるニュー・グローヴやMGGを含めて、『Dieterich Buxtehude: Organist in Lübeck』の著者であるスナイダーの研究成果によるところが大きいのが現状です。今年はブクステフーデの没後300年にあわせて、その改訂版が出版される予定になっており、私も改訂版を読み込んでブラッシュアップしようと思っていたところでした。秀逸な記事に選考されると否とにかかわらず、これを機会に多くの方のご意見をいただいて、記事の改善をはかりたいと思いますので、よろしくご審議くださいますようお願いいたします。--Gombert 2007年5月3日 (木) 07:32 (UTC)
- (賛成)「バッハが影響を受けたオルガニスト」というくらいの知識しかなく、その音楽を聴いたこともないため、投票に迷いましたが、ここまでよく書かれた記事を秀逸に推さないのもどうかと思いますので、賛成します。個人的には、もう少し細かく節分けすると、よりテーマがくっきりして読みやすいのではないかと感じます。例えば、「リューベックのオルガニスト」の節では、下位の節として「アーベントムジーク」、「同時代の音楽家との交流・後継者選び(これでは長すぎるかも)」が考えられます。とくにアーベントムジークについては、ブクステフーデの活動の中心であったようなので、これだけで節を立てる意義があるように思いました(曲が残っていないとは残念です)。また、「鍵盤楽曲」の節でも、後段の「即興性(あるいは幻想様式)」の部分はそのまま下位の節としてよいように思いましたが、他の節立てとのバランスもあるかもしれないので、編集は控えました。「作品一覧」は、ここまで要るのかとも思う一方、網羅性と説得力の点では申し分ありません。いずれにしても、生涯と作品について、時代性との関係を丁寧にとらえた記述にたいへん感銘を受けました。生誕370年かつ没後300年を記念する年にふさわしい記事ではないでしょうか。--みっち 2007年5月17日 (木) 02:32 (UTC)
- (コメント)きちんと読んでいないので投票は避けますが、ページの挙げ方がばらばらなのが気になりました。たとえば123-130とするのか、123-130頁とするのか、123-30とするのか、統一して下さい。--かぼ 2007年5月17日 (木) 12:19 (UTC)
- (コメント)ご指摘いただき、ありがとうございます。ブクステフーデについてよく知らない方でも理解できるように、時代背景の記述には気を使ったつもりなので、その点を評価していただけるのはとても嬉しく思います。いただいたコメントのうち、ページの表記に関しては、Wikipedia:出典を明記するにしたがって、和書は123-130頁、外国語文献はpp. 123-130で統一するとともに、外国語文献における連続巻および部、章の表記が連続頁と紛らわしいとも思い、それぞれvols. 123-130, part 123 chap. 130に修正しました。また、「作品一覧」に関しては、Wikipediaでは代表曲を選定し、解説を加えるといったスタイルが一般的とも思いましたが、作品に対する評価が十分に定着しているとはいえない状況では、主観的な要素を排除して代表曲を選定することは難しく、それに代わるものとして、作品ごとに曲種、編成等を明示し、作風に関する記述と結びつけたほうが、記述の客観性、検証可能性に優るのではないかと考えました。一方、ボリュームが大きくなっているのは事実ですので、さらにご意見をいただいて考えたいと思います。「アーベントムジーク」、「幻想様式」といった重要な項目について下位の節を立てることで、テーマを明確にし、読みやすくすることに関しては、趣旨は理解しました。ただ、現在の構成のまま下位の見出しだけを付けても、全体のバランスを欠いてしまうようにも思いますので、まずは5月5日付の編集で赤リンクになっているその他の項目とあわせて、関連記事として新設し、キーワードの意義を明確にしたいと思います。この点は対応に少し時間がかかってしまうと思いますが、できる限り努力します。--Gombert 2007年5月18日 (金) 19:14 (UTC)
- (賛成)私もみっちさん同様、大バッハの伝記中でしか知識がなく、音盤も所有していなかったのですが、この記事を拝読し、「我らがイエスの四肢」とスウェーリンク、ブクステフーデ、大バッハのオルガン曲を収録したものを購入してしまいました。そのため、音盤入手の都合上、レスが遅くなり申しわけありませんでした。その上で、改めて作風の項を一々うなずきながら拝読させていただきました。私の乏しい知識では、ブクステフーデに関してこれ以上に詳細な記述を読んだことはありません。大変勉強になりました。その記述も背景を押さえ、影響に関係に目を配った大変にわかりやすい内容であると思います。読み物として読んでも十分に楽しい記事であると思います。作品リストに関しては、仰るとおり「作品に対する評価が十分に定着しているとはいえない状況では、主観的な要素を排除して代表曲を選定することは難し」いと思われますので、現状の全作品リストの形の方が有用であると思われます。この上をなお望むのは高望みというものでしょうが、BuxWV番号はバッハのBWV同様、曲種別の番号のようですので、作品リストに作曲年があると、よりありがたいと思いました。--汲平 2007年5月26日 (土) 14:38 (UTC)
- (賛成)非常に優れた記事だと思います。マイナーな人物ですが、わかりやすい文章、豊富な脚注、また参考文献の明記など、百科事典として求められる平易さと、そこからより詳しく当該人物について知りたいと思う人への専門分野への案内という点で、非常にバランスの取れた理想的な記事であると言えます。記事について専門的な知識のある人が書いたことが一目で分かります。写真や図もいいと思います。--尚玉 2007年5月27日 (日) 02:49 (UTC)
- (コメント)作曲年に関して、特定の機会に作曲されたものや出版されたものは作品一覧の備考欄に演奏年、出版年を記載しています(若干補記しました)。その他筆写譜としてのみ現存するものについては、デューベン・コレクションのように作曲時期に近接して筆写されたと考えられるものもありますが、現存するオルガン作品のほとんどはブクステフーデの死後に筆写されたもので、作曲年代の特定には至っていないのが現状ですので、どうぞご了解ください。--Gombert 2007年5月29日 (火) 15:24 (UTC)
- Gombertさん、回答ありがとうございます。作曲年の件、もしかしたら不明なのかなぁ、と思ってはいました。もちろんこの点は、記事の瑕になるようなものではありません。すばらしい記事をありがとうございました。--汲平 2007年5月31日 (木) 13:55 (UTC)
- (コメント)作曲年に関して、特定の機会に作曲されたものや出版されたものは作品一覧の備考欄に演奏年、出版年を記載しています(若干補記しました)。その他筆写譜としてのみ現存するものについては、デューベン・コレクションのように作曲時期に近接して筆写されたと考えられるものもありますが、現存するオルガン作品のほとんどはブクステフーデの死後に筆写されたもので、作曲年代の特定には至っていないのが現状ですので、どうぞご了解ください。--Gombert 2007年5月29日 (火) 15:24 (UTC)
(通過):大きな反対意見もなかったので、Wikipedia:秀逸な記事の選考を通過、秀逸へ。--Tantal 2007年6月3日 (日) 02:57 (UTC)