Wikipedia:井戸端/subj/3Dデータへの外部リンクの可否について

3Dデータへの外部リンクの可否について[編集]

知り合いの研究者の方から、ウィキペディア日本語版に、外部サイトにある3Dデータ(おそらくはそのデータをホストするページ)へのリンクを掲載することは可能かどうか、質問を受けました。日本語版にも記事のある田中浩也さんという人です。

  • 想定しているのは、3Dプリンターなどに使うデータで、ブラウザで見られるようなものではないと思います。
  • この種のファイルは、Thingiverseのような投稿型サイトにもありますが、研究室でサイトを立ち上げて、研究室で作成したファイルをそこにアップロードするようです。

Wikipedia:外部リンクの選び方には、決定的な手がかりはないように思ったので、ここでご意見を伺ってみることにしました。

個人的には、外部リンクの選び方に書いてあることをベースに考えると、

  • 記事からは得られない情報が得られる、中立的である、信頼できる、ということならブラウザ上で閲覧・再生できないファイルであっても構わないような気もしました。
  • 記事の執筆者が自らリンクをしない、宣伝をしないというあたりを厳密にとるなら、NG、ということになるようにも思いました。

どうしたらよいでしょうか。ご意見など頂ければ幸いです。(ご本人にもこちらでの意見・議論を参照してもらおうかと思っています。) Tomos会話2015年4月6日 (月) 16:14 (UTC)[返信]

外部リンクとして載せるならばWP:ELの原則通りだと思います。個人的な考えですが、3Dプリンタで実作した物の写真やソフトウェアでレンダリングした画像を Wikimedia に投稿し、Description もしくは Source でデータ置き場のURLを示すと親切ではないかと思いました。- NEON会話2015年4月7日 (火) 01:16 (UTC)[返信]
映像外部リンク
オブジェクトAの3Dデータ(リンク先はダミー) - (現時点ではテンプレートが画像・音声・映像にしか対応していないため、映像であるかのように表示させていますが、テンプレートの記述は修正可能)
コメント ご相談のケースを厳密に、記事末尾のウィキペディアで言うところの「外部リンク」の話であると限定してしまうと、WP:ELPOINTSの「日本語版ウィキペディアの利用者にとってのアクセシビリティ、可読性を確保している」かどうかに疑問符がつきます(一体読者の何%が手軽に3Dプリンタを使えるか)。より具体的にはWP:ELNOの5番、すなわち「特定のブラウザやソフトを使用しなければ閲覧できないサイト」に類似するケースになってしまいます。しかし、一旦視点を変えてみると、これは「外部リンク」というより、「外部メディア」と呼んだほうが良いケースではないでしょうか。例えば一部の記事では、著作権上の問題等からウィキペディアで受け入れ不可能なメディアであっても、読者の理解の一助とするためにそのメディアを紹介することが望まれると感じた執筆者がTemplate:External mediaを使ってに外部リンクするケースがあります(例示参照)。3Dプリンターのデータというのはこういった「外部メディアの利用」に近い気がします。従って、記事にとって有益であると言えるならば、そのようにリンクするのはアリかもしれません。しかしそれでもなお、アクセシビリティの問題が残ります。いわゆる「外部リンク」であれ「外部メディア」であれ、アクセシビリティが最大限確保されるようにするべきです。記事の対象となっている事柄の立体構造を3次元で示す必要があるならば、3Dプリンターのデータよりも、例えばブラウザの画面中でインタラクティブに回転させることのできる3Dモデル、あるいはオブジェクトが回転するアニメーションなどで同じ情報を伝達できないものでしょうか。(この3例は、前者ほど閲覧者に構造が理解されやすいがオーディエンスが限られてしまい、後者ほどオーディエンスが広くなるが立体構造を伝えにくくなるというトレード・オフの関係にあります。)--朝彦会話2015年4月7日 (火) 03:05 (UTC)[返信]
【追記】なお、3DプリンティングファイルのうちCCなどでライセンスされているものは(著作権上受け入れ可能なものは)、ウィキメディア・コモンズでも受け入れるようにしてはどうかという提案は早くも2005年に既になされていますが(phab:T3790)、長らく対応が進んでおりません。現在コモンズは3Dフォーマットを受け入れていませんが(c:COM:UNSUPPORTED)、3Dプリンティングの広まりに伴い昨年頃から再びぼちぼちと議論が再開されつつあります。今後技術的・ルール的な課題が整理され次第、受け入れが始まる可能性はゼロではありませんが、明確なロードマップは特にありません。(参考:コモンズの井戸端での議論コメント依頼 Hosting files for 3D models)--朝彦会話2015年4月7日 (火) 03:20 (UTC)[返信]
Assemblykinematicsさんのコメントを見てようやく理解したのですが、何か特定のオブジェクトの3Dデータにリンクするという話ではなくて、3Dデータのレポジトリに外部リンクするという話だったのでしょうか。だとしたら私の上記コメントは少しピントがずれているので無視して頂いて結構です。--朝彦会話2015年4月8日 (水) 00:56 (UTC)[返信]
コメント 朝彦様 Toms様の「外部サイトにある3Dデータ(おそらくはそのデータをホストするページ)へのリンク」という文言を見てそう推測しましたが、3Dデータへの直接のリンクの可能性やその将来性もなきにしもあらずとも思えました。また、直接リンクが検討されているのであれば、間接的なリンクにするべきでは?という意味も込めての下記のコメントでした。なお、Commonsの動向は全く知らなかったので、上のコメントは大変参考になりました。有益な情報、感謝申し上げます…。--Assemblykinematics会話2015年4月8日 (水) 17:39 (UTC)[返信]
コメント さしあたって本件に関しては、日本ファブラボ界の代表的人物が研究室で3Dデータ(STLファイルでしょうか?)を公開されるということですので、そのサイトのトップページを外部リンクに掲載するのは問題ないと思います。アップされている3Dデータは誰もが開ける訳ではありませんが、このような方が3Dデータを公開されているということに意義があると考えられ、記事「門田和雄」の編集に携わった者としても興味があります。
次に個別の3Dデータへのリンクについては、大抵は3Dデータへ直接という訳ではなく、3Dデータの個別解説・ダウンロードのページへのリンクになると考えます。DOIが付されたオンライン文献を参照する場合も、PDFファイルに直接リンクされておらず、個別の情報ページにつながります()。また、多くのユーザーに知られていたり記録的なダウンロード数を持つなど、注目に値するものであれば外部リンクに箇条書きで記してもよいと考えます。例えば
  • 3Dプリンタのデータベース by △△Lab.
    • ◇◇(20aa-bb-cc) - ××万ダウンロードを記録。
    • □□(20xx-yy-zz) - ○○コンテストで大賞を受賞。
といった感じでしょうか。
また、雑誌や論文、報道で取り上げられるなど、信頼できる情報源で言及があるものであれば、本文中に記載・言及しても良いと思います(NEON様や朝彦様が提案されているような形で)。ただ、データの形式としては3DモデルならIGES、3Dプリンター用ならSTLなど、CGや3次元CAD/CAMの標準的なデータ形式とするといった基準が必要かもしれません。--Assemblykinematics会話) 2015年4月7日 (火) 23:29 (UTC) (例を追加し、一部言い回しを修正。--Assemblykinematics会話2015年4月8日 (水) 17:39 (UTC)[返信]

NEONさん、朝彦さん、Assemblykinematicsさん、いろいろなご意見やアドバイスを、どうもありがとうございます。また僕の説明が拙い上に、アクセシビリティについても書いてあることを飲み込めてなくてすみませんでした。。にもかかわらず親切に応答して下さって、どうもありがとうございます。

リンク先は、Assemblykinematicsさんが指摘して下さったDOIリンクの場合と同じような形になるだろうという認識です。(直接ではなくて間接になる)

頂いたアドバイスなどから、可能なのはどういうリンク・掲載の仕方か、を考えました。

  1. 画像をウィキメディアコモンズの方に投稿し、その画像のソース(オブジェクトの3Dデータ)についての外部のページにSource欄なりDescription欄なりからリンクすることはできるかも。(NEONさんのアドバイスから考えました。そういう意味で書かれたのではないかも知れないとも思ったのですが。)どういうオブジェクトならニーズがあるかというのを考えてみたのですが、かつての平安京の構造や、分子の構造みたいな写真に撮れない・撮りづらいもので、色彩や動きが重要にならないものならいいのかも、と思いました。
  2. 記事で扱っている主題について有益な追加的情報を提供するものとして外部メディアへのリンクを掲載することは、3Dプリンター用のデータではなく、回転する3Dアニメ画像や、インタラクティブな3D画像なども採用し、アクセシビリティを最大限確保するなら可能。(3Dデータ単独であればNG)(朝彦さんのアドバイスから考えました)
  3. リポジトリのトップページに対する外部リンクを、例えば田中浩也の記事につけるのはOKそう。その際に、ある種の特筆性を持っているようなデータについては個別に付記するということもありうる。(Assemblykinematicsさんのアドバイスから考えました)
  4. 信頼できる情報源でとりあげられているようなデータなら、(記事本文中で引用する情報源としてデータを扱うのではなく、)文中での紹介・解説の対象になることも考えられる(データが独立した記事の主題になることは考えにくいと個人的には思いますが)。具体例をあえて考えてみると、何か国宝みたいなものを3Dデータ化し、そのデータについて専門誌で紹介された場合、そのデータへの(間接)リンクはできる、とかでしょうか。その場合でも、標準的な形式のデータである必要はありそう。(Assemblykinematicsさんのアドバイスから考えました)

誤解しているところがあったらすみません。僕も随分混乱していたのですが、おかげさまで多少頭の中が整理できて来た気がしました。。

Tomos会話2015年4月10日 (金) 20:29 (UTC)[返信]

さまざまなご意見・ご議論ありがとうございます。大変勉強になります。当初考えていたのは、外部の3Dデータサイト(Thingiverse, Shapeways, NASA, NRI, スミソニアン博物館, 大英博物館)などの3Dプリンター専用データSTLが公開されている紹介ページ(3Dデータそのものではなく)に外部リンクする方法でした。ただ、これらの紹介ページには3Dデータ以外には静的な2Dの画像しか載っていないため、3Dプリンタを所持していないユーザへのメリットが低いことは感じていました。そこでブラウザ上で3Dプリンター専用データSTLを表示・回転できるJavaScriptを研究室で開発しており、その技術ができあがれば、そちらへリンクすることも検討しています。ただその場合、スミソニアン博物館や大英博物館のコンテンツへのアクセスにならないことが逆にデメリットかなと感じていました。ウィキメディアコモンズへの3D採用については一番興味があります。ぜひその議論をまた勉強させてください。

田中浩也会話) 2015年4月12日 (日) 3:24 (UTC) 以上のコメントは、118.109.176.243(会話/履歴/Whois IPv4IPv6)さんが[2015年4月12日 (日) 03:27 (UTC)]に投稿したものです(KurodaSho会話)による付記)。[返信]