Telosb

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Telos-B(テロス・ビー)は Tmote(ティーモート)とも呼ばれ、アメリカの大学コミュニティがオープンソースとして開発したセンサネットワーク用の無線端末である。通信方式はIEEE 802.15.4に準拠しており、研究用センサネットワーク端末として欧米ではMICAzに継いでよく利用されている。 MOTE-IV社とCrossbow社が製造するが、MOTE-IV社はSentilla社による買収以来ハードウェア供給を中断した。

ハードウェア[編集]

プロセッサ、無線チップ、フラッシュ、USBクライアントコネクタ、アンテナ、入出力用スルホールI/O、ボタンスイッチ2個、単三乾電池2本ホルダが一体となっている。センサは使用者が任意の種類を接続するが、プリインストール型では温度、湿度、光センサがある。 日本で使用するには、2.4GHz帯高度化小電力データ通信システム無線局として、技術基準適合証明を取得しなければならない。

  • プロセッサ MSP430(16bit RISC) - Prog Flash 48KB - 計測Flash 1024KB - RAM10KB - Config EEPROM 16KB 
  • 無線チップ CC2420 2.4 GHz IEEE 802.15.4 チップ公称出力3dBm
  • UART, 12 bit ADC 8ch 0 to 3VDC, 12 bit DAC, I2C, SPI
  • 本体寸法 65 x 31 x 6mm、質量 23g
  • 省電力機能はソフトによる

ネットワーク[編集]

オープンソースの TinyOSの使用にてアドホック・マルチホップ省電力通信が構築できるとされる。無線チップであるCC2420のIEEE 802.15.4 MAC層が利用され、上位層にセンサネットワークに必要な機能を組み込むことで、上記以外でもZigBeeや類似のネットワークを形成可能な事が大学の研究で実証されている。

ソフトウェア[編集]

TinyOSContikiなどで使用実績があるとされる。Xmeshでは使用実績がない。サポートはオープンソースコミュニティによる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]