SUPER-UX

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SUPER-UXは、日本電気(NEC)のベクトルスーパコンピュータSXシリーズUNIXである。

当初のSXシリーズは、当時の他の日本製スパコンメーカ(富士通と日立)と同様、自社の汎用機(NECの場合はACOS)を高性能計算以外の処理に使う構成としていたこともあり、その汎用機用OSであるACOS[1]をベースとしたSX-OSを使用していた。

しかしSX-3の頃には既にHPCでもUNIXの採用が世界的潮流であり、各国立大学の研究者やユーザからの強い要望があった。そのため、NECもUNIX系OSを採用し、SUPER-UXと名付けられた。

ベースは元々SystemV Release3で、4.3BSDの機能とネットワーク関係強化をされたものだったが、安価/高性能ということでNECスパコンのシェアを大幅に上げたSX-4の対応においてSVR4.2MP対応され、スレッド機能も使用できるようになり、より並列度が上がるように、粒度を向上した。他にも、HPC応用に適したギャングスケジュールなどの機能を持ち、旗艦システムの地球シミュレータをはじめ、各地のSXシリーズを採用した計算センタで運用されている。

近年のSXシリーズでは、ベクトルエンジンの中にある、汎用プロセッサモジュールのSPEがSUPER-UXを実行する、という構成になっているが、2017年初頭時点で2018年登場とされている次世代システムAuroraでは、PCIeベースのボードとしてベクトルエンジンが実装され、ホストマシンはx86ベースとなり(詳細は不明だが、同社のx86ベースのクラスタマシンLXシリーズとの統合が示唆されている)、OSはSUPER-UXから、Linuxベースに移行する、という情報が出ている[2]。(なお、地球シミュレータの世代交代があるとすればもう少し後であるが、地球シミュレータのような最大規模のシステムでも同様な構成とする予定なのかどうかは、2017年初頭時点で情報は出ていない)

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  1. ^ NECはシステムの名称として、ハードウェアとOSの両方を「ACOS」と呼んでいる。
  2. ^ http://news.mynavi.jp/articles/2016/12/07/sc16_aurora/