Portal:原子力/特集項目2

天然ウランとは、広義では、自然界にあるウラン資源およびウラン同位体組成が自然界にあるウランと同一のものを指す。狭義では、ウラン金属およびその化合物を指す。濃縮ウランおよび劣化ウランとの対比で用いられる場合はこの狭義の意味で用いられる。ウランには質量数238と235の同位体があり、採掘されたウランにはウラン238が約99.3%ウラン235が約0.7%含まれている。このうち、ウラン235は核分裂する放射性同位体であり、原子炉核燃料として用いられる他、核兵器の主要な材料として用いられる。21世紀初頭現在、世界の原子力発電の主流は軽水炉であり、採掘されたウランは軽水炉で使用するために濃縮工場でウラン235の比率を高めて濃縮ウランにされる。濃縮ウランに対し、濃縮していないウランを天然ウランと呼ぶ...

--全文を読む