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フエロは、中世から19世紀のスペインにおいて、社会的慣行が法的価値を持つようになった規範、または統治者が所与の領域を治めるに際して当該領域やその住民に譲与した特権のこと。ブルボン朝以後のフエロは後者を指した。日本語では地方特権、地域特別法などと訳される。カスティーリャ王国スペイン帝国においてはほとんどの町や共同体がフエロの諸特権を享受し、国王の受け入れがたい行動や命令に抗うための地方の防御策だった。特にバスク地方のフエロが有名であり、中世後期以後に編纂されて15世紀から17世紀にかけて法典化されたが、第一次カルリスタ戦争後の1839年に縮小され、第三次カルリスタ戦争後の1876年に撤廃された。……