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Portal:コンピュータ/特集項目/情報社会/忘れられる権利

忘れられる権利(わすれられるけんり、: right to be forgotten)とは、インターネットにおけるプライバシーの保護のあり方について2006年以降に検討、施行されてきた権利である。「忘れられる権利」の定義は論者によって異なるが、基本的にはインターネット上にある個人情報を検索結果から削除してもらうように検索事業者に要請することのできる権利をいう。この定義によると、「忘れられる権利」は、あくまでGoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果から、当該情報の削除を求めることができるにとどまる。そのため、「忘れられる権利」が認められるとしても、ウェブサイトから当該情報そのものが削除されるわけではない、という点に注意する必要がある。

World Wide Webは爆発的な速度で情報を拡散し、それを半永久的に記憶する。この性質が現代において、深刻なプライバシー侵害を引き起こしている。「忘れられる権利」は、このようなプライバシー侵害の事態について、救済の必要性があるという問題意識から提唱されている。他方で検索エンジンは、人々がウェブ上で情報の発信と受領をマッチングさせるのに不可欠なインフラとして機能している。……もっと読む