PDF/A

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PDF/Aは、国際標準化機構(ISO)が制定している国際標準であり、ISO 19005仕様ファミリーの同義語である。

目標は、PDFを長期保存することなど、次の3点である。

  • 電子文書の見かけを、作成・蓄積・可視化ツールから独立にし、時間が経過しても維持できる。
  • 電子文書の文脈と履歴をメタデータとして記録するフレームワークを提供する。
  • 電子文書の論理的な構造と意味に関する情報を記録するフレームワークを提供する。

2005年9月にPDF 1.4をベースとするPDF/A-1(ISO 19005-1)が出版された。現在、引き続き、PDF/A-2の制定作業が行われている。

概要[編集]

PDF/A-1は、PDF 1.4をベースとし、PDF 1.4で定義されているPDFの各種オブジェクトの中で、必須とする機能、使用を制限する機能、使用を禁止する機能などを決めている。

なお、PDF 1.4に規定されていて、PDF/A-1で言及されていない機能は使用可能である。例えば、電子署名機能は使用することができる。一方、PDF 1.3以前で規定されていてもPDF 1.4で廃止した機能は使うことができないし、PDF 1.5以降で新規に規定された機能も使うことができない。

また、メタデータについては、XMP仕様を基にして、PDF/A-1用に拡張している。

PDF/A-1には、2つの準拠レベルがある。

  • PDF/A-1a (レベルA) は、ISO 19005-1完全準拠
  • PDF/A-1b (レベルB) は、ISO 19005-1の一部準拠

PDF/A-1bは、PDFを表示するときの見栄えがデバイス(機器)や表示ソフトに独立で常に同じになるように作成することと、メタデータの埋め込みを要求している。PDF/A-1aは、さらにPDF内にドキュメントの論理構造を示すタグがついていること、すなわち、タグ付きPDFであることを要求している。

主な要求項目[編集]

  • デバイス独立カラーまたはPDF/A-1 OutputIntent指定でカラーの再現性を保証する
  • 基本14フォントを含む全てのフォントの埋め込み
  • PDF/Aリーダは、システムのフォントでなく埋め込みフォントで表示すること
  • XMPメタデータの埋め込み
  • タグ付きPDFとする(PDF/A-1aのみ)

主な禁止項目[編集]

  • 暗号化。このため、パスワードによるアクセス許可・制限はできない
  • LZW圧縮
  • 文書の代替可視化(解像度の異なる画像の使い分けなど)
  • 埋め込みファイル(ファイルを添付する操作)、添付ファイル注釈
  • PostScriptコード
  • 外部コンテンツへの参照など外部依存性を排除
  • 透明

参照[編集]

外部リンク[編集]

いずれも英語。

PDF/Aについての日本語の解説