JasperReports

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
JasperReports
開発元 Jaspersoft
最新版 6.0.0 / 2014年2月10日(18か月前) (2014-02-10
プログラミング言語 Java
対応OS Cross-platform
サポート状況 Active
種別 エンタープライズレポート作成ク,コミュニティ
ライセンス

CE版:LGPL

EE版:商用
公式サイト http://community.jaspersoft.com/
テンプレートを表示

JasperReports (ジャスパーレポート)とは、米Jaspersoft社が開発/販売しているオープンソースの帳票及びビジネスインテリジェンスソフトウエアである。短時間かつ安価でグラフを含む帳票を作成することができるので海外ではデファクトスタンダードのオープンソース帳票ツールとされている。

JasperReportsは、帳票をレイアウトとデータに分離している。レイアウトとは、空白の帳票用紙のようなものです。用紙の大きさ、枠線など用紙に固定表示する物、データを表示する位置、計算式などを定義する。データとはデータベース、CSVファイル、Excel xlsファイル、Java Beansなど帳票に表す値の元になるものである。レイアウトとデータを分離することで、一つのレイアウトを使って複数種類のデータから帳票を作成することができる。作成した帳票をPDFHTMLMicrosoft ExcelRTFODTCSVXMLなど多くの形式に出力することができる。

JasperReports用のレポートレイアウトはjrxml(JasperReports XML)と言うXML形式のファイルで定義される。テキストエディタでこのXMLファイルを作成することもできるが、多くの場合はJaspersoft StudioのようなGUIエディタを使ってレポートレイアウトの定義を行う。

JasperReportsの概要

豊富なグラフの種類を描くことができる。分析結果を色々なグラフで表示することができるため、海外などからBIツールとしても注目されている。また、海外ではデファクトスタンダードの帳票作成ツールとなっているため、海外ユーザとレイアウトを共有できる。

Jaspersoft Studioで作成したグラフの例

レーダーチャートの例

特徴[編集]

  • Javaアプリケーションに組み込んで使うことができる
  • 無償のコミュニティ版と有償のエンタープライズ版がある
  • 独自コンポーネントを追加することができる
  • Javaクラスをオーバーリンドして基本機能を拡張、変更することができる
  • レポートの定義にスクリプトを使うことができる
  • サブレポート(帳票の中に別の帳票を埋め込む)の作成ができる

サポートするデータソースの例[編集]

  • IBM DB2
  • Oracle
  • MS SQL Server
  • MySQL
  • PostgreSQL
  • Mongo DB
  • NetBeans、 Java Beans、 Hibernate
  • XMLファイル、 CSVファイル
  • EJBQL
  • XMLAサーバ
  • Mondrian OLAP
  • MS Excel (xls、 xlsx)
  • JSON

サポートする出力形式の例[編集]

  • PDF
  • HTML、 XHTML
  • xls
  • rtf
  • MS Word (docx)
  • MS Powerpoint (pptx)
  • OpenDocumentテキスト(odt)
  • OpenDocumentスプレッドシート(ods)
  • テキスト、 CSVファイル、 XMLファイル

名前の由来[編集]

Jaspersoft
企業形態 ソフトウエアエンジニアリング
業種 ビジネスインテリジェンス
設立 2001
本部 米国サンフランシスコ
代表者等 Teodor Danciu, JasperReports; Al Campa, Founder; Brian Gentile, CEO
製品 JasperReports, Jaspersoft Studio, Jaspersoft BI
スローガン The Intelligence Inside
ウェブサイト jaspersoft.com

JasperReportsの開発は2001年6月からTeodor Danciuによって始められた。Crystal Reportsよりも安価なツールを作成することを目的としたため、「クリスタル」の代わりにジャスパー(碧玉)としてJasperReportsを命名された。今でもJaspersoft社はプロジェクトのコード名にはすべて石の名前を使っている。

2001年9月に SourceForgeにプロジェクト登録され[1]、2001年11月3日にJasperReports 0.1.5が公開された[2]

JasperReports Version 1.0は2005年7月21日に公開された。[3]

始めのころは、JasperReportsのライセンスはJasperReports License[1]だったが、LGPLに変わった。

関連ソフトウエア[編集]

Jaspersoft社はJasperReportsと関連した複数のツールも用意している。これらのツールとは別に自前のツールや第三者のツールと連携して使うこともできる。

IDEツール[編集]

JasperReportsのレイアウトはJRXMLと言うXML形式で定義されている。このXMLファイルは直接テキストエディタから入力することもできるが、多くの場合は次のようなGUIツールを使って定義される

  • NetBeans
    • iReport - JasperReports用のGUIツール。レイアウトの作成やレポートの作成ができる(2015年末に開発/保守を停止する予定。現在からそれまではサービス保守は行われる)
  • Eclipse
    • Jaspersoft Studio - iReportを置き換えたレイアウト作成ツール。iReportのNetBeansをEclipseに移植した。iReportと同じメンバーが開発を行っている

モバイルビューア[編集]

  • JasperMobile - JasperReports Serverに登録されているレポートを表示するiPhone/iPad及びAndroid機器用のアプリ。

JasperMobileの画面例

帳票リポジトリ[編集]

JasperReportsは単独で使うことも、独自のWebアプリケーションと使うこともできる。Webから単独に帳票を管理/閲覧したい場合はJaspersoft Serverを使うこともできる。iReportやJaspersoft Studioと連携しているため、IDEツールのメニューからレイアウトの登録/更新ができる。

  • Jaspersoft Server - Webブラウザから帳票レイアウトの管理、帳票の閲覧、アッドホックレポート

BIツール[編集]

Jaspersoft BI

ETL[編集]

JasperReportsは標準で多くデータ形式のデータを読み込みことができるが、外部アプリケーションからデータを取得する場合はアプリケーション接続とデータ変換プログラムの作成が必要になる。

  • Jaspersoft ETL - アプリケーションコネクタ、GUIによる連携定義のツール

日本ユーザ[編集]

JasperReportsの記事はインターネットで複数ある。[4] [5] また、日本語のチュートリアルの作成が始まっている。[6]

2010年にJaspersoft Japan設立準備室が設立され、複数の会社が代理店になった。2013年にJaspersoft Japan設立準備室がなくなり、米Jaspersoftが直接日本の代理店契約を始めた。

参考文献[編集]

  1. ^ a b An Interview with Teodor Danciu of JasperReports”. RootPrompt (2005年2月16日). 2007年1月11日閲覧。
  2. ^ freshmeat.net: Project details for JasperReports:Comment
  3. ^ JasperReports 1.0 released”. theserverside. 2007年1月11日閲覧。
  4. ^ JasperReportsとiReportで帳票の常識を理解しよう”. adempiere.jp. 2014年2月24日閲覧。
  5. ^ JasperReportsを触るAdd Star”. Starlight. 2014年2月24日閲覧。
  6. ^ 日本Jaspersoftコミュニティ”. jaspersoft.com. 2014年2月24日閲覧。

外部リンク[編集]