FUTABA Art District

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FUTABA Art District(フタバアートディストリクト)は、OVER ALLsとFUTABA Art District実行委員会が中心となって行われている復興絵画プロジェクトである[1][2][3]

概要[編集]

FUTABA Art Districtは、福島第一原子力発電所事故で避難を余儀なくさせられた福島県の双葉町を壁画アートを使って再度盛り上げようとする試みである[4][5]

FUTABA Art Districtは、オランダのアムステルダムの造船場跡地が芸術によって再興されたことに感銘を受けた居酒屋の経営者・高崎丈と、アメリカのロサンゼルスのArt District(アートディストリクト)を日本でも行うことを考えていたOVER ALLsの社長・赤沢岳人を中心メンバーとして、「双葉町のネガティブなイメージを芸術で変えよう」という想いから2020年からスタートした[1][6][7]

第0弾は福島県双葉町の「キッチンたかさき・JOE'SMAN跡地」の外壁にロミオとジュリエットをモチーフとして放射線量のグラフなどを描きながらコロナ禍におけるソーシャルディスタンスを描いた作品『Graph Balcony』で、第1弾も同じ場所で書かれた『HERE WE GO』という作品となった[8][9]

第2弾は福島県双葉町にある薬局の跡地にファーストフードの店「ペンギン」の吉田岑子を書いた作品となった[4][10]

その後、第3弾として過去を描いた作品「FUTABA」を目元だけ残して上書きする形で第4弾の絵画『BACK TO THE FUTABA』を制作している[3][7]

脚注[編集]

  1. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2020年10月10日). “震災からの復興導く アートな指先 福島・双葉駅前に巨大壁画”. 産経ニュース. 2021年3月4日閲覧。
  2. ^ FUTABA Art District | WORKS”. OVERALLS. 2021年3月4日閲覧。
  3. ^ a b 新壁画は「バック・トゥ・ザ・フタバ」 復興アート第4弾制作”. 福島民友新聞社. 2021年3月4日閲覧。
  4. ^ a b 双葉町の未来、のぞく 駅前に壁画アート:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年3月4日閲覧。
  5. ^ 復興する福島をアートで彩る「フタバアートディストリクト」が進行中”. ITmedia エグゼクティブ. 2021年3月4日閲覧。
  6. ^ 人が消えた町 壁画アートで再生したい 福島・双葉:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年3月4日閲覧。
  7. ^ a b がんばろう ふくしま! 浜通り×さんじょうライフ”. 2021年3月4日閲覧。
  8. ^ 【FUTABA Art District】Vol.0『狼煙・Glaph Balcony』 | WORKS”. OVERALLS. 2021年3月4日閲覧。
  9. ^ 【FUTABA Art District】Vol.1『HERE WE GO』 | WORKS”. OVERALLS. 2021年3月4日閲覧。
  10. ^ 【FUTABA Art District】Vol.2『ファーストペンギン』 | WORKS”. OVERALLS. 2021年3月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]