ESRI

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ESRI
種類
プライベート
業種
設立 1969年 (1969)
創業者
本社
製品 ArcGIS, ArcGIS Desktop, ArcGIS Enterprise, ArcGIS Online
売上高 $11億 (2014年) [3]
従業員数
3,800 (2016年) [4]
ウェブサイト www.esri.com ウィキデータを編集

ESRIEnvironmental Systems Research Institute, Inc.)は、地理情報システム (GIS) のソフトウェア、データ、出版、提供を行なっている企業。米国カリフォルニア州レッドランズ市に所在し、GIS関連では世界有数の企業である。

社名の読み[編集]

海外では、2010年までは「イー・エス・アール・アイ」と読むのが正式で、社長のジャック・デンジャモンドをはじめ、ESRIが自社名を呼称する際にはこう呼んでいた。ただ、海外のユーザは「エリ」と呼ぶ人が多く、2010年のブランド改変に伴いEsriは自らを「エズリ」と呼称するようになった。

これに伴い、文書中の表記も変更された。これまでは米国法人を"ESRI"と表記していたが、2010年以降は"Esri"と表記する。

日本では最初の正規代理店だった株式会社パスコが「エリ製品」と呼んでいたことからこの呼称が一般的である。現在の国内総販売代理店であるESRIジャパン株式会社の社名は「エスリジャパン」と発音するのが正式である[5]。2010年以降も法人名は「ESRIジャパン株式会社」であり、「エスリ」と表音する。

データ形式[編集]

現在主流の販売ソフトウェアであるArcGISではジオデータベースをネイティブフォーマットとしている[6]。GISのデファクトスタンダード フォーマットとなっているシェープファイルがネイティブ形式だと思っている人が多いがそれは誤りである。シェープファイルは仕様が公開されており,他社のGIS製品でも多く採用されているが,このためか国内ではジオデータベースは普及していない。

主な製品(国内販売製品)[編集]

  • デスクトップGIS
    • ArcView:地図表現、データ編集、データ分析のための高機能デスクトップGIS
    • ArcEditor:高度なデータ編集、データ管理者向けのデスクトップGIS
    • ArcInfo:GISプロフェッショナル向けの完全なデスクトップGIS
    • ArcGIS Engine:カスタム デスクトップGISアプリケーションの開発と配布を可能にするコンポーネント製品
    • ArcGIS Explorer:さまざまなGISデータに対応した無償の次世代GISブラウザ
    • ArcReader:無償の参照専用GIS
  • ArcGIS Desktopエクステンション
    • ArcGIS Spatial Analyst:高度なラスタGIS空間分析
    • ArcGIS 3D Analyst:3Dデータのビジュアライゼーション、分析
    • ArcGIS Network Analyst:交通ネットワーク分析
    • ArcGIS Tracking Analyst:時系列データのビジュアライゼーション、分析
    • ArcGIS Geostatistical Analyst:空間データの高度な統計分析、モデリング
    • ArcGIS Schematics:GISデータから模式図を自動作成
    • ArcGIS Publisher:フリー配布用マップ ファイル作成
    • ArcScan for ArcGIS:ラスタ・ベクタ変換
    • Maplex for ArcGIS:高機能注記テキスト配置エンジン
    • FeatureAssist for ArcGIS:Stereo Analyst上で3Dモデルを効率的に作成
    • Feature Analyst for ArcGIS:画像からフィーチャを半自動抽出
    • LIDAR Analyst for ArcGIS:LIDARデータから地形、3D建物、3D樹木データを抽出
    • NITF for ArcGIS:NITFデータの読み込み、書き出し、マップのエクスポート、メタデータ表示・編集
  • サーバGIS
    • ArcGIS Server:エンタープライズGISサービスを提供するための高機能サーバGIS
    • ArcIMS:Web上でのメタデータ検索(GISポータル)機能を提供するマルチプラットフォームGISサーバ
  • モバイルGIS
    • ArcGIS Mobile:ArcGIS Server用モバイル クライアント アプリケーション
    • ArcPad:屋外調査用の高機能モバイルGIS
  • 開発ツール
    • ArcGIS Web Mapping APIs:RIA(リッチ インターネット アプリケーション)を開発するためのツール
    • EDN(ESRI Developer Network):ArcGISでの開発を支援するサブスクリプション ベースのプログラム
  • データ
    • ArcGISデータコレクション:インストール後すぐに利用できるオフラインGISデータ
    • ArcGIS Online:インターネット経由ですぐに利用できるオンラインGISサービス
    • GISonDemand:全国建物住所ジオコーディングの無制限利用サービス
  • その他製品
    • ArcExplorer

脚注[編集]

  1. ^ Redlands, Jennifer M. Dobbs, University of. “Esri, University of Redlands partner to give away trees” (英語). Redlands News. 2020年6月20日閲覧。
  2. ^ Esri to provide mapping resources to WHO Member States” (英語). GPS World (2020年4月1日). 2020年6月20日閲覧。
  3. ^ The Godfather of Digital Maps”. Forbes/Tech. Forbes Magazine. 2016年3月25日閲覧。
  4. ^ https://finance.yahoo.com/news/esri-named-forbes-best-midsize-135100557.html
  5. ^ http://www.esrij.com/about/outline/
  6. ^ http://www.esrij.com/products/geodatabase/

外部リンク[編集]