スオウ

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スオウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae
: ジャケイツイバラ連 Caesalpinieae
: ジャケツイバラ属 Caesalpinia
: スオウ C. sappan
学名
Caesalpinia sappan L.
和名
スオウ(蘇芳、蘇方、蘇枋)
英名
sappanwood / sapanwood

スオウ(蘇芳、蘇方、蘇枋)は、マメ科ジャケツイバラ亜科の小高木。インドマレー諸島原産。

なお、ジャケイバラ亜科は古いクロンキスト体系などではジャケツイバラ科とされてきたが、広義マメ科内の基底的な側系統である[1]

名称

種小名 sappan 、英名 sappan (wood) は、マレー語sapang に由来する。漢名和名歴史的仮名遣いではスハウ、拼音: sūfāng)も同じ系統の言葉である。

心材蘇木(ソボク、スボク)と呼ばれる。

特徴

心材やからは赤色染料ブラジリンが取れ、その色は蘇芳色と呼ばれる。

飛鳥時代から輸入され、公家の衣服に使用された。


漢方薬として駆瘀血,通経,鎮痛,抗炎症薬,産後悪阻,閉経,腹痛,月経不調,癰痛,打撲傷などに用いる。


黄色、5花弁円錐花序がある。

別種

似た名の種にハナズオウがあるが、同科同亜科ではあるもののマメ科の中で大きく離れており、あまり近縁ではない(ジャケイバラ亜科は基底的な側系統なので、同亜科ということは近縁であることを保障しない)[1]。ハナズオウは春先に咲く花を鑑賞する目的で栽培される花木であり、染料は採らない。

脚注

  1. ^ a b “Phylogenetic Relationships in the Caesalpinioideae (Leguminosae) as Inferred from Chloroplast trnL Intron Sequences”, Systematic Botany 26 (3): 487-514, (2001)