オーサグラフ世界地図
オーサグラフ世界地図(オーサグラフせかいちず)は、1999年に建築家の鳴川肇らによって考案された地図である。名称はauthalic(面積が等しい)とgraph(図)に由来する。
特徴
まず球面を96等分し、各部分の面積比を保ちながら四面体に変換後、再び面積比を保ったまま正四面体として調整。これを展開することで縦横比1:1.73の長方形を作成する手法により、扁球である地球の歪みを均等に分散しながら平面図として描画している。同様に長方形で描画されているメルカトル図法と比べ、地球上の陸地と海域の面積比の精度がより高いという利点を持つ。この特性により複数枚を縦横につなげれば、任意の地点を中心においた地図が比較的容易に再作成可能となっている。また、連ねた地図の面積比の整合性の高さを利用して、これに人工衛星や月、航空機といった飛行物の周期軌道や航路をタイムスケジュールに沿って記載・表示する用途も考えられる。