コンテンツにスキップ

フラザン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。119.231.170.200 (会話) による 2023年6月24日 (土) 01:44個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (フラザン誘導体)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

フラザン
識別情報
CAS登録番号 288-37-9
PubChem 67517
特性
化学式 C2H2N2O
モル質量 70.05
沸点

98 °C, 371 K, 208 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フラザン (furazan) とは、複素環式化合物の一種で、酸素原子を1個、窒素原子を2個含む5員環構造を持つ。フランの 2,5位が窒素にかわったもの。フラザンやその誘導体はグリオキシム(1,2-ジオキシム)に塩基やアンモニアを作用させて合成される。

フラザン誘導体

3,4-ジメチルフラザンはジメチルグリオキシムを過剰のアンモニアと 165 ℃ で 6時間加熱して合成される。生成物は常温では液体で、沸点は 156 ℃。3,4-ジメチルフラザンを過マンガン酸で酸化するとメチルフラザンカルボン酸を経てフラザンジカルボン酸に変わる。メチルエチルフラザンやジフェニルフラザンも同様に知られる。

ステロイドの一種であるフラザボールはフラザン環を持つ。

関連項目


参考文献

  •  この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Furazanes". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 11 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 357.