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ばいおれんす☆まじかる!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ばいおれんす☆まじかる!』は、著林トモアキ、イラスト愛姫みかんのライトノベル。 「天界クロニクル」の一作で[1]、ストーリー上の時系列順に、『ばいおれんす☆まじかる!』、『お・り・が・み』、『戦闘城塞マスラヲ』、『レイセン』、『ヒマワリ:unUtopial World』、『ミスマルカ興国物語』は、世界観を共有している。最初に発表された作品にあたる。

2001年の角川学園小説大賞で本作の1巻目が最優秀賞を受賞する。2002年に3巻までが出版されているが、その後に続編は出版されず、現在に至っても完結はしていない。

あらすじ

ひょんなことから、天界により魔法少女に選ばれた与謝野緋奈。魔法少女に選ばれたことを嫌がりながらも、緋奈は世界征服をもくろむ悪の組織と戦うことになるのだった。

登場人物

与謝野 緋奈(よさの ひな)
本作の主人公。広域暴力団・関東与謝野会の跡取り娘で、九重第二高校の2年生。指輪の力で魔法少女、ラピティアに変身する。
ヤクザの娘であるからか、かなり粗暴で暴力的な性格。学校での授業は寝ていることが多いが、時事問題には関心があり女子高生ながら新聞やNHKのニュースなどを好んで視聴している。
緋奈自身は魔法少女への変身を嫌がっており、変身時に着用する短いスカートやヒラヒラした格好をかなり恥ずかしがる場面もあった。そのため、家族に対しては魔法少女になったことを隠しており、一刻も早く魔法少女を辞めたいと考えている。
変身時の決め台詞は、「エンジェルナイト・ラピティア!天の光で射止めてあげる!」。必殺技は魔法ステッキから発するビーム、「スターセンテンス」。
ミウルス
天界からやってきた落第天使。金髪碧眼の少女で、緋奈にエンジェルナイトとしての力を与えた。現在は修行のために地上に派遣されており、ロシア人と偽って緋奈の家に同居している。
自動車が大好きで、無免許ながらもドライブテクニックはかなりのもの。3巻では念願の自動車を手に入れた。
渡部 由香利(わたべ ゆかり)
緋奈の親友。文芸部所属に所属しているおとなしげな少女であるが、実家は合気道の道場をしており、彼女自身もかなりの腕前。与謝野会でナンバーワンの喧嘩の達人、堀井を投げ飛ばしたこともあるが、学校では実力を隠している。
鈴野 圭一(すずの けいいち)
緋奈の友人。文芸部所属に所属している関西弁の不良少年。
牧田 清次(まきた せいじ)
緋奈の友人。文芸部部長。
ミスターB
世界征服をもくろむマッドサイエンティスト。もとは普通の人間だったが、魔族と手を組み、高度の知能を手に入れた。年齢は不詳ながら、戦時中に軍事技術の開発に携わっている描写がある。本名は中江馬竜。「B」という名前は、空襲で落命したエースと呼ばれた男、麻生高嶺に及ばず「A」にはなれなかったことから。『戦闘城塞マスラヲ』にも名前が登場している。
マリアクレセル
赤髪の天使。聖四天の1人で天界での身分はすこぶる高い。ミウルスの上司に当たる人物で、時を止めたり、原発事故による核汚染をなかったことにするなどデウス・エクス・マキナじみた卓越した能力を持つ。
ミスマルカ興国物語』を除く、すべての作品に登場している。(7巻にて、一応名前だけは登場している)

作品リスト

角川スニーカー文庫から、現在は3巻目まで出版。単行本未収録ながら、ザ・スニーカーに「ミウルスと箸の使い方」などの短編が掲載されている。
  1. ばいおれんす☆まじかる!~九重第二の魔法少女 2001年9月発行 ISBN 978-4-04-426601-1[2]
  2. ばいおれんす☆まじかる!~恋の呪文は修羅の道 2002年2月発行 ISBN 978-4-04-426602-8[3]
  3. ばいおれんす☆まじかる!~核の花咲く日曜日 2002年7月発行 ISBN 978-4-04-426603-5[4]

脚注

  1. ^ 林トモアキ (2016年7月8日). “数字に惑わされてはいけません。”. 魔殺商会広報部電子版別冊. 2023年4月28日閲覧。
  2. ^ ばいおれんす★まじかる! ~九重第二の魔法少女”. ザ・スニーカーWEB. 2023年4月28日閲覧。
  3. ^ ばいおれんす★まじかる! ~恋の呪文は修羅の道”. ザ・スニーカーWEB. 2023年4月28日閲覧。
  4. ^ ばいおれんす☆まじかる! ~核の花咲く日曜日”. ザ・スニーカーWEB. 2023年4月28日閲覧。